諸々雑感

今日は終日出張。移動時間があると、色々と考えることができるので有難い。

最近強く思うのは、今年はおそらく将来振り返ったときに"あの年は転機だったなぁ"と思い出す年になるのだろうなあということ。多分留学以降の数年の助走期間を経て、自分の人生の第三期が開始したのだな、と感じている。ちなみに第二期は、19歳の2月にウィルソン病の100日入院から退院した日に自分で人生のリセットボタンを押したときに始まった。

新井素子の"星へ行く船"だったと思うけど、"自分が半人前と自覚したら一人前なんだよ"という台詞があって、何度も思い起こす。ただ最近気がついたのは、"自分が半人前"と思う瞬間は決して一度だけではなく、繰り返し繰り返し訪れるのだ。

先日、自分の書籍の大片付けをしていて、特に勉強関係の書籍の大半が読了していないことに気づいた。これだけの書籍をきちんと読み通していたら、もう少し基本的な知識が身についていたはずなのに。手元の書籍を読み終わるまでは、新しい書籍を買うのは自粛しようと決意。

何がきっかけだったのか、ふとした拍子に、これまでいかに自分がうすらぼんやりと目の前の出来事を見ていたのかということを自覚してしまい、ちょっと愕然としてしまった。背景がない出来事、意味を持たない出来事など何もないというのに。

おそらく最大の問題は自覚することと実際に行動することは別モノ、つまり"分かる"と"行う"は別問題であることだ。この場合、行動しなければ意味はない。けれど、気づくことなしには行動はありえないことも別の真実。ま、自分は自分以上でも自分以下でもないし、ゆっくりいこう。

ポコンたんの成長を見ていて思うのは、妙に泣き喚いたりぐずったりして親の手を焼かせる"荒れ期"と、気がつくと相手をすることが楽になっている"安定期"が交互に来て、階段を一段ずつ上っているみたいだな、ということ。それに気がついてからは、"何だか最近しんどいぞ"と思ったときには"ああ、また荒れ期だ。やれやれ"と思ってげんなりしつつも何とか乗り越え、ふと気づくと妙に楽になっていて"あっ、安定期が来た!ラッキー♪"と思うようになった。

ただこれは子どもの成長に限らず、実は30歳を過ぎても同じなのかもしれない。楽な経験だけでは、きっとオトナも成長しないのだ。迷ったり悩んだり凹んだりもがいたり穴があったら入りたいような情けない思いをして、ようやく階段をひとつ上れるのかもしれない。