祖母の思い出

祖母の遺品の一部を保管させてもらっている倉庫の管理人?から、3月上旬までに一度整理してほしいと依頼があったので、実家母より私に一任され、週末に相方氏に手伝ってもらい、ざっと整理をしてきた。

2002年4月29日に文字通り眠るように祖母が突然逝去してから、まもなく丸7年。さすがに遺された品々、といっても大方は"ガラクタ"だけど、に冷静に向き合うことができた。震災や戦争をくぐり抜けてきた祖母は、元祖"もったいない"のヒトで、あちこちに色々なものを保管していたので、その整理をするのも何度目になることやらという感じだけど、今回整理したなかには祖母が逝去する日まで身近で使っていたものが混じっていたので、当時の祖母の住まいを思い出して、懐かしさでいっぱいになった。

その荷物のなかに丁寧に包装紙(というかカレンダーの裏紙)で包まれて麻紐で縛って、"大切に保管をお願いします"と祖母の字で書かれた包みがあった。何事かと思い、開けてみたら、十数枚のレコード(EP版)が入っていた。誰のレコードと思いきや、大半が相方氏も私もまったく聞いたことのない唄い手さんだった。相方氏いわく"誰やねん、これ!?マイナーすぎるで"

さらに書籍の箱には、ブルーバックスの"ポケットコンピュータのしくみ"のような本が混じっていて、相方氏驚愕。いわく"アセンブラ書くつもりだったんちゃう?IT化するつもりだったんや"とのこと。

兄いわく、はじめてパソコンの話を聞いたとき祖母は呆然としていたらしいけど、祖母はそんなことでへこたれるヒトではなかったのだ。アセンブラを書く気だったかどうかはさておき、きっと少しでも理解しようと勉強するつもりだったのではないだろうか??

先日新聞の投書欄で、98歳の女性が携帯メールで娘や孫とコミュニケーションとっている話を読んだけれど、きっと祖母も存命なら携帯メールくらい使いこなしていたような気がする。