"ボックス!"

先日兄宅で途中途中しか見れなかったので、レンタル屋さんで借りてきた。最初夕食を作りながらつけてしまい、思わず料理の手がとまりかけたので慌てて停止。子どもたちが寝た後で最初から見直したのだった。

兄大絶賛の作品なのだけど、この作品は文句なしに素晴らしい。あらすじはこんな感じ(goo映画より転載)。

気弱な優等生ユウキは、やんちゃな幼なじみのカブに誘われ、恵美須高校ボクシング部に入部する。怠け者だが天性のボクシングセンスを持つカブは、ボクシング大会でいきなり連戦連勝。だが無敵のモンスターと呼ばれる超高校級ボクサー・稲村との対決で、あっさり負けてしまうと、初めての敗北のショックからボクシング部を退部してしまう。一方、そんなカブを横目に、真面目な性格からひたすら鍛錬を重ねていったユウキは、着実に強くなっていき…!?

あらすじだけ読むとベタベタなのだけど、スタントを使わずに撮影されたらしい練習場面や試合シーン、控えめでストレートな音響や演出、カットなしに1コマで撮影されたクライマックスなど、まっすぐな主人公たちのまっすぐな物語にまっすぐな映画の力が発揮されているように思った。兄は"健全になれる映画"と評していたけれど、私は元気がもらえる映画だと思った。返却前にできればもう一度見たいと思うくらい(←かなり珍しい)。

以下、ネタバレ含む感想。







主人公のカブが稲村と再戦する試合の控え室でのふくらはぎの張り方とか体格が挫折前とは全然違っていて鳥肌がたった。あれはカブ役の市原隼人さんが実際に鍛えた証で、役者さんってすごいと心から感じた。多少は映像効果も活用されたのかもしれないけど、SFXとか映像技術に頼らない役者さんの力がいかんなく発揮されている点がこの映画の魅力なのだと思う。なお稲村役は実際のプロボクサーが演じているとのことで、ビックリ。

ちなみにカブのイガグリ頭を見て、イガグリかっこいいじゃないかと思ったのは内緒だ(笑)

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