@あいほん
私の数十倍読書家のママ友から勧められた本。数ヶ月前に推薦を受けてすぐに図書館の予約をいれたら、お盆の帰省の最中に順番がきて借りそびれ、その話を同じく読書家な上司に話したら、古本屋で見つけて読んだから、と貸していただいた一冊。
物語は、同じ認証保育園に子どもを通わせるモデル、作家、働きたい専業母親な三人の母親が主人公でそれぞれの物語を行ったり来たり、時にクロスしながら進んでいく。
確かに乳児をもつ母親としての焦燥感や孤独、閉塞感みたいなものはリアルに描かれていて、自分自身の感情と重なり胸が痛くなる描写もあった。ただ表現がくどすぎて、食あたり気味。好みの問題になるけど、簡潔で研ぎ澄まされた本質をつく文章の方が説得力がある。
前半の特に作家の章はエキセントリックすぎて、何度か読むのをやめようかと思ったほど。端折って最後の方をパラパラ読んだら、予想外の展開だったので、戻ってちゃんと最後まで全部読んだけど。
ママ友と感想を交換したくなる作品なのは確か。
