2016年の総括

今年の年末年始は眼精疲労と偏頭痛に襲われ、少しずつ書き進めていたので、すでに年が明けて3日の夜ですが、毎年恒例の総括。なお今年の大晦日は珍しく休みだったので、以前からずっと気になっていたリビングのカーテンを洗濯して、窓を磨くことができました。

さて2016年の総括は…。

第1位:娘が小学校5年生になったこと
4月にクラス替えがあり、担任の先生も他校から異動されてきた新任の女性の先生になったのですが、5月の授業参観時に4年生の授業の様子とのあまりの違いに衝撃を受けたのが波乱のスタートで、結局その担任の先生は妊娠トラブルのため5月下旬か6月頃から学校に来なくなり、1学期は管理職の先生が担任代行をされていました。そして2学期に他校から担任代行の先生が招聘されたのですが、最初の保護者会で一目見て”この先生はちょっと…”と感じた嫌な予感は的中してしまったのでした。この問題はいまだに継続中で細々とした事件は日々発生していますが、子どもたち自身は冷静にタフに乗り切っているので、”苦境は成長の源である”ということを信じて見守っていきたいと思っています。

この学校問題の影響が大きかったと思いますが、本人が唐突に○○したいと言い始め、自分で決めた目標に向かって時間の遣い方を考えて自ら努力を始めた姿は、心から拍手を送りたい大きな大きな変化でした。さらに○○したいに連動して、英検受験に挑戦し見事5級は合格。娘が自立への第一歩を踏み出し、親の関わりは後方に退きつつあることを実感した年となりました。記録として書いておくと、通っていたダンススクールは夏の発表会を前に自主卒業をしましたが、その分だけ運動不足になっている様子なことが小さな課題です。

第2位:サニスケが年長組になったこと
一方のサニスケは保育園では一番お兄さんの年長組になりました。それはすなわち11年間続いた我が家の保育園生活の最後の年であるということで、ありとあらゆる行事の場面で”ああ、これで最後だな…”と深い感慨が内心を去来していました。

サニスケは、2015年に体験参加したスイミングスクールに1月から正式入会し、毎週通っています。去年の夏はおそるおそるプールに入っていたのが、今年の夏には思う存分潜っていたのが印象的でした。スイミングのレッスンの見学を通じて”お友だちと一緒のときのサニスケの姿”を知ることできるのは貴重な機会となっています。さらに10月からはサッカークラブのキッズクラスにも参加を始め、一気に活動の範囲が外に広がっています。

第3位:夫が○○したこと
11月から夫が仕事上で大きな転機を迎えたことで、我が家の状況が全体的に大きく変わりました。11月下旬には近くに住む上司の方からBBQにご招待され、楽しいひとときを過ごしました。”○○の家内です”と人生初めての名乗りをあげたことが個人的には面白かったです(笑)

第4位:三世帯旅行が二世帯旅行になったこと
当初予定していた夏休み恒例の三世帯旅行が、諸般の事情により二世帯旅行になってしまい、その事情を含めて、”時は着実に過ぎて行くのだな…”と感じる出来事が多い年でした。旅行自体は楽しくて、子どもたちはいまだに話題にしているほどですが、心中複雑な心境になった夏の旅行でした。

第5位:”世界報道写真展”を観たこと
9月の定期通院の帰路にて、同月3日にリニューアル開館したばかりの東京都写真美術館にて”世界報道写真展”を観てきました。北朝鮮での長期取材、リオデジャネイロの貧民窟、シリアの内戦、徒歩で平和な生活を目指す途中の草むらで眠る難民の子どもたちetc、まさしく”いま”の世界の様相をあらわす写真に打ちのめされました。

そしていつも子どもたちが一番の犠牲者になる事実をあらためて目の当たりにして、砂つぶひとつほどでも自分にできることはないのかと考えています。

第6位:”「鬼畜」の家”を読んだこと
今年の数少ない完読書籍の中で2016年の一冊を選ぶならば、石井光太”「鬼畜」の家”(新潮社,2016)になります。

”地を這う祈り”に偶然出会って以来、石井光太氏の著作は”遺体””浮浪児1945”と追いかけているのですが、今回の新作の本書はあまりにしんどくなるのが目に見えていたので、避けるつもりでした。ところが書店で手に取ったら、やはり一気に引き込まれてしまい、そのまま購入して帰路に読了しました。

本書では3件の虐待死事件を親の生育歴まで掘り下げて執筆されたルポです。タイトルの「鬼畜」にわざわざ「」がついていることが本書のテーマになっています。正直にいって、本書で描かれる虐待の描写は、仮にも二児の母として、とても信じられるものではなく、もちろん子どもたちを死に至らせた親の罪は問われるのが当然です。ただ報道されたときに思った、単に親を責めても解決しないのでは?どうして彼らはそんなことをしたのだろう?という疑問に対しての答えがここにはありました。

曲がりなりにも社会福祉に携わるものとして、本当に必要とされている層に手が届かないことにやりきれなさを感じます。ここでもまた子どもたちのために、職業上においても個人としても、自分にできることは何だろうかと考えています。

第7位:”シン・ゴジラ”を観たこと
8月の隙間時間に、”シン・ゴジラ”を観てきました。観終わったあとであれやこれやを話したくなる作品でした。できればもう一度映画館で観てみたいです。

なお映画はこの他に、2月にサニスケと”手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド”、3月に子どもたち二人と"劇場版プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ"、4月にAmazonプライムにて”マイ・インターン”、5月の隙間時間に”ちはやふる 下の句”とAmazonプライムにて”天使のくれた時間”、8月に子どもたちと”ペット”、"劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間/劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!"、娘と”劇場版アイカツスターズ”、12月になってから子どもたちと"仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー”、さらに年末にムスメと"君の名は"、サニスケと"と"映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!”を観たので、映画館で計10本(うち単身2本)、Amazonプライムにて2本を観たことになります。振り返ると予想外に充実してました(笑)

第8位:システム外の友人たちと会う機会をもてたこと
2015年ほどではありませんでしたが、今年も引き続き、家族の理解と協力のもとで、システム外の友人と会う機会をもつことができました。仕事や家庭という普段の生活圏とは少し離れた様々な話をできることは最高に有意義なリフレッシュタイムでした。今年も夫からのクリスマスプレゼントとして”夜間外出フリータイム権”をもらったので、来年も少しずつ交流の幅を広げて行かれたらよいなと思っています。

第9位:体調不良の日々が続いたこと
もともと慢性疾患をもっているので、一病息災は心がけているところですが、長年抑制してきた症状の再発(検査をしても器質的な悪化はなく、加齢と過労のせいとの診断)や、小学生の頃の古傷の影響が看過できない状態になる等、さすが第2号被保険者年齢は伊達じゃないな〜という感じです(苦笑)

仕事と家庭の両立を続けるためには、健康であることが絶対条件なので、来年は体調不良に陥らないで済むように自分への留意事項的にランクインしておきます。

第10位:法改正/周年行事等仕事上のあれこれ
3月末に社会福祉法の改正法案が成立し、担当領域が直撃を受けました。一方、勤務先法人は創立◯周年を迎え、変わっていく制度と変わらない社会福祉の本質を考える一年となりました。

役職もまた微妙かつ大きく変わり、数日前に勤務先の年賀状に名前が載せられていることを発見して目を疑いました…。立場がどう変われども、法人の理念を忘れずに、自分のやるべきことをひとつひとつ真摯に誠実に取り組んでいくだけです。

大晦日に夫に尋ねた今年の一文字は”転”とのこと。初めて一致してしまったので、私は”機”にして、二人合わせて”転機”としておきます(笑)


ランクを超えて今年最大の自分自身の転機は、公私ともに結局一番大切なのはひととひととのつながり、としみじみと実感したことです。同時に、初対面の相手と会話することに対する苦手意識もいつのまにか霧散し、むしろ色々な場面で少しずつネットワークを広げていきたいなと思うようになりました。来年はどんな一年になるか、楽しみです。

2016年もおつきあいいただき、ありがとうございました。新年もどうぞよろしくお願いします。年々不穏さを増す情勢ですが、世界中の争いが減り、少しでも多くのひとびとが安心して生活できる平穏な一年になりますように、と祈っています。