ポコンたんと"文スト"

しばらく前に書店でムスメに欲しいものはないか尋ねたところ、”だざいさんが出てくる漫画があるらしいのだけど…”というので、"文豪ストレイドックスでしょ?”と購入してあげたところ、大いに気に入り"推しは太宰さん(はぁと)”とのこと。”ママは太宰さんと芥川さんとどちらが好き?”と聞かれても(実作品的には芥川さんかな)。

"文豪ストレイドックス"は太宰治や中島敦がそれぞれの作品にちなんだ異能力を発揮して闘う?日本近代文学SFアクション作品で、太宰さんの能力は”人間失格”、中島敦の能力は”月下獣"、与謝野晶子は”君死給勿"とうまく繋げるなあと感心して読んでいたら、梶井基次郎がポートマフィアの爆弾魔で能力が”檸檬爆弾"で、大爆笑。ちなみにポートマフィアの親分は芥川龍之介で能力名は”羅生門”(発動シーンがやたらに格好良い)。

読んだからといって近代文学史の知識がつくわけでは全くないけれど、でもほんの少しでも興味をもつキッカケになるならば、それはそれで素晴らしいことだと思う。わたしも近代文学史はさほど詳しくないけれど、わかる範囲で多少解説をしてあげたら面白がっていた。世界と自分をつなぐ扉なんてなんでもいい、でもたくさん持っている方が人生は豊かになるのは確実。

それにしても生まれた時に片手で軽々抱き上げられたムスメがいまやわたしに迫る身長となり、同じ漫画を読んで感想をかわしあうようになるとは、時が流れるはやさをあらためてしみじみと感じてしまうのだ。

 

文豪ストレイドッグス -1 (カドカワコミックス・エース)

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