サニスケと小4の壁

最近は少しずつ変わりつつあるけど多くの自治体の学童保育は小3までを対象としていることから両親が働く家庭がぶつかるのが小4の壁、つまり放課後の過ごし方(もうひとつの小4の壁は学校の勉強の難易度があがること。特に算数)。

ムスメのときは、まさにこの壁にぶつかり、かといって習い事を増やすことや塾に通うことは頑強に本人が拒否したので、小4の一年間は自宅で仕事をする実家の父(モルファル)のところへ帰り、宿題をしたりテレビをみたりしていた。なおそのときに実家には保育園時代からのお友だちもかなり頻繁に遊びにきていたらしいので、ムスメがひとりで過ごす機会はほとんどなかった。

翻ってサニスケ。同学年男子の学童在所人数が少ないことも理由なのか、数ヶ月前から学童保育はつまらないと言い始め、小4になる前に早々に学童で過ごす時間がめっきり減ってしまった。

オヤツのおにぎりや勉強セットなどは用意しておくものの、誰もいない自宅にひとりで帰宅し、ひとりでオヤツを食べて、勉強し、あとは漫画を読んだり。自由かもしれないけど、ひとりで夕方までの数時間を毎日過ごすサニスケの姿を思うと、胸がキリキリと痛くなった。なにより色々な事件が相次ぐ現在、毎日ひとりで過ごしていては安全性という意味で大きな不安がある。

仕事をこのまま続けてよいのだろうか、週何日かだけでも在宅ワークにしてもらえないだろうか、非常勤に転換しようか、などと思い悩んでいた。

サニスケ自身も最初は自由を満喫していた様子だったけど、やはり…と何かを感じつつある気配があり、いっそ滞在時間のもっと長い塾に転塾しようか、などとわたしのあたまのなかは千々に乱れて迷走を始めていた。

そんな折、救いの手を差し伸べてくれたのは、またしても実家の両親。今週から、サニスケはモルファルのところへ帰ることになり、夕方まで過ごさせてもらうことになった。勉強セットは毎朝わたしが届けることにして、実家の一画に子どもたちコーナーを作らせてもらい、図書館から借りてきた様々なジャンルの本や漫画を置かせてもらった。まるで学童の本棚のように。

モルファルも外出する機会はあるから、そのときのためのセキュリティネットとして学童を継続するか、まだ少し悩んでいるけれど、またもや総力戦で今回もなんとか壁は乗り切れそうな目処がたって、心から安堵したのだった。

 

幸いなことに我が家は実家と近居で、協力してもらえるから、かろうじて乗り切れているけど、この支えがなかったら、わたしは仕事をフルタイムでは続けられなかっただろう。