"異邦人"

…といってもカミュでも久保田早紀でもなくて。

Patricia Cornwell"異邦人"上下巻(講談社文庫,2007)を読了。検屍官シリーズの最新作。やはり女性が活躍する作品は好きだなぁ(笑)

しばらく勉強/仕事関係の書籍を読んでいたのだけど、疲れているときは小説で気分転換が一番なのだ。案の定思いっきりはまってしまい、昨日の出張の移動時間から読み始めたのだけど、一気に読んでしまった。

検屍官シリーズといえば、むかーしむかし英語を習っていたときの講師の英国人女性が、講談社の仕事をしていてこのシリーズを買い付けた担当者だったのだ。海外で小説が出版されると、そのサマリーが速報で発行され、それを日本の出版社の担当者が目を通して、翻訳権買い付けの推薦を行うらしい。本当に面白い作品は、本編を読む時間はなくてサマリーだけで確保しておかないと他社に抜かれてしまうのだそうだ。で、検屍官シリーズは大当たりしたので、彼女はとても嬉しそうだった。何故かこういう記憶って、突然浮上してくるから不思議だ。