江戸東京たてもの園

今日は午後から小金井公園内にある"江戸東京たてもの園"に出かける。ずいぶん以前から相方氏と行ってみたいねと話していた場所。出産してから博物館や展覧会とは疎遠になったけれど、公園に足を運ぶ機会はぐっと増えている。

江戸東京たてもの園は江戸東京博物館の分館で、公式サイトによると"都内に所在した、近世初頭から現代までの文化的価値の高い建造物を復元・展示するとともに、建物の内部では生活民俗資料などを展示し、一定の時代の生活や商いの諸相を再現してい"る屋外博物館。今日は天気もよかったので、気持ちのよい散策ができた。

正門入口を入って右側の東ゾーンは、下町の風景が再現されている。金物店や文具問屋、和傘屋、銭湯などなど。写真の左端の建物は2階が"蔵"というそのまんまの名前のレストランになっていて、武蔵野うどんがとっても美味しかった。うどん好きの関西出身な相方氏が喜んでいた。

同じく東ゾーンにある駐在所。万世橋交番とのこと。隣に橋がかかっていて、万世橋を模しているようだったけど、その橋がかかっているのは武蔵野のハケなので、かなり変(笑)。

なお東ゾーンには都電の列車(700系)が展示してあり、ポコンたんが大喜びでいつまでもいつまでも飽きずに車内で過ごしていた。車内の展示で、青山の子ども城や国連大学本部は昔の都電青山車庫の跡地だと初めて知る。

中央のセンターゾーンは歴史的な建物。高橋是清邸の庭園は素晴らしかった。写真は三代目将軍徳川家光の側室を祀ってある旧自証院霊屋という建物なのだけど、前に来たらポコンたんが"ののさましなくて良いの?"聞いてきたので、思わず笑ってしまった。

正門入口を入って左側の西ゾーンは、種々様々な建築様式の建物が復元展示されているのだけど、なかでもとても印象深いのは東京文化会館等を設計した建築家の前川國男氏の自邸。昭和17年という時代に建築されたとはとても思えないほど、洗練されていて、さらに住み心地もよさそうだった。切妻屋根が大好きなので、この外観に一目惚れ。

キッチンとサロン(食堂兼居間)の境には配膳用にこんな工夫がされていた。使い勝手が非常に良さそう。

3歳児連れだったので全ての建築物を中に入ってゆっくり見学できなかったのが非常に残念。また是非再訪したい。