篠田節子"絹の変容"

先週末に図書館で借りてきた篠田節子"絹の変容"(集英社文庫,1993)を読了。最近はまっている篠田氏のデビュー作?第3回小説すばる新人賞受賞作とのこと。内容はこんな感じ。

レーザーディスクのように輝く絹織物−偶然、不思議な糸を吐く野蚕を発見した長谷康貴は、その魅力に憑かれ、バイオ・テクノロジー技術者・有田芳乃の協力で、蚕を養殖させようとする。事業は成功したように見えたが、意外なパニックがまき起こる……ミステリータッチの本格SF。(裏表紙あらすじ)

作品の舞台は、またまた八王子。これまで読んだ篠田氏の作品は全て八王子が舞台で、私自身も中高6年間を八王子に通ったので土地の様子も分かり、舞台が想像しやすいことも篠田氏の作品にひかれている理由なのかもしれない。

SFといえばSFなのだけど、私のなじんでいるハヤカワSFシリーズ等とはまったく違うタイプ。とりあえず、絹の衣類を身につける気が全く失せたのだけど(笑)

絹の変容 (集英社文庫)

絹の変容 (集英社文庫)