何が幸いするかは分からない

今年は1月の妊娠トラブルにともなう自宅安静、その後の時間短縮勤務、再び産休直前の自宅安静、そして産休と、職場には迷惑をかけつつも、私生活としては比較的時間にゆとりのある生活を送っている。時間にゆとりがあるということは精神的にも余裕をもつことができるので、ポコンたん(や相方氏)にイライラをぶつけることもほとんどなく、家族関係はすごぶる良好。夕方に相方氏がポコンたんを迎えて帰宅するときには、夕食を作って"おかえり〜"と言ってあげることができており、ポコンたんもとても嬉しそうだし、相方氏にもまともな夕食を提供することができる。こんな生活は結婚以来初めてだ。

こんな毎日を過ごしていると、今までいかに仕事に引っ張られて私生活を時には二の次にせざるを得なかったかということに気づいてしまい、思わず反省してしまうし、うかつにもこんなゆったりした時間がずっと続けばいいのにな、などとふと思ってみたりもする。自宅安静は飽きたけど(笑)

ところが、20100715のエントリで書いた入院準備のために作成したポコンたんの日課スケジュールのマニュアルを相方氏に説明したときのこと。ポコンたんが保育園から持ち帰ってくる洗濯物や持ち物の準備等、かなり細かい内容だったのだけど、説明を終えたときに相方氏が"大丈夫や。あんたの帰りが遅かったときにはやってたから"とあっさりひとこと。

そう。確かに2008年10月〜11月に超大型案件を担当していたために、一気に仕事が加速してしまい、連日残業残業残業続き、ひどいときには朝に帰宅して職場にトンボ帰りという生活をしばらく送っていたことがあった。仕事としては大変だったけれど、その意義を理解していたので、非常にやりがいがあった。ただ相方氏(とポコンたんと実家)の全面的な協力(あきらめ?)がなければ、到底実現できなかったのが事実で、深く深く感謝している。そして、その時期を契機にかなり仕事の割合が増えてしまい、その後も相方氏が夕食の準備をしてくれるのに甘えて残業することも多い生活を昨年は送ってきた。

なので今年に入って、以前に比べれば真っ当な?母親・妻業をするようになって、今までのことに少し反省したのだけれど、だけど相方氏のひとことで、私がそういう生活をしてきたから、やむをえず相方氏は料理も洗濯も含めて家事も一通り分担してくれるし、育児も抵抗なくかかわってくれているのであり、今回の入院中だって、そんなに不安なくポコンたんと二人の生活をまかせておくことができるということに気付いた。

そう。だから何が幸いするかなんて分からないし、スウェーデンの父が教えてくれたように夫婦間の分担なんて"できる方ができることをできるときにすればよい"のだ。