ポコンたんと定期通院

今日はポコンたんの先天性股関節脱臼の経過観察のための年1回の定期通院。前回は20090529で都立清瀬小児病院だったのだけど、今回は統合された小児総合医療センターでの受診。主治医は変わらず。去年主治医が、実質的にはご自分宛に書いてくれた紹介状を持参する。

で、工事の様子はよく目にしていた小児総合医療センターに初めて足を踏み入れる。いやー、広いし綺麗だし、病院というよりまるでホテルのよう。隣の多摩総合医療センターとは"ホスピタルモール"でつながっていて、そのモールにはレストラン、コンビニ、ドト○ルがある。うーん、この病院は都立だから税金で建築されたのだよなーとついつい考えてしまう。

都内の医療環境は地方に比べたら充実しているとはいえ、小児整形の専門医は非常に少なく清瀬病院でも主治医の診察は待ち時間が長かった。とはいえ、今日の待ち時間は度が越していて、10時30分の予約で10時に受付して、診察を受けたのは14時近くだった。相方氏が休みを確保してくれたので助かったけど、とてもひとりで乳児と幼児を連れてくることなど不可能だった。

受付で、個人用の携帯マシンを受け取り、診察の順番が近づくとその画面に"○○ラウンジにいらしてください"と表示される。会計もその機械を専用の箱に入れると、自動で清算される。この機械をもっていれば、待合室で順番を呼ばれるのを待たなくてもOKなので、途中で昼食を食べたりできるけど、何人待ちなのかがわからないため、非常にわかりづらい。あと初めて見たのが、レントゲン写真が診察室のモニタに直接表示されていたこと。当然電子カルテも導入されていて、先生のデスクにはモニタが2つ。

確かに広くて、清潔で、授乳室もみたことがないほど充実していて、テレビもあちこちにおいてあって、子ども用の遊具もあって、設備も整っていたけれど、もっと質素でよいから都内で1箇所に統合するのではなくて、せめて東西にわけて複数個所の小児病院があった方が圧倒的に子どもとその親の利便性は高い。我が家の場合はむしろ近くなったけれど、交通の便もよくない立地、かなり遠方から来られている様子の親子もみかけた。都立病院にかかるような子どもの病気は、大体長期化することが多いだろう。

最近、都政、国政問わず色々な場面で"それがなんのため、誰のために必要なのか"という本質が無視された当事者無視の政策が進められているので、本当に腹立たしいし、哀しくなる。

ちなみにポコンたんの受診の結果は、レントゲンでは非常に良好でポコンたんは先生から褒められる。ただし左股関節の開き方に若干のかたさがあるので、来年も1回経過観察のため通院。念のために確認したところ、足をもって遊んでも通常の遊びの範囲ならわざわざ止めなくてもOKとのこと。昨年"ほぼ完治"と言われているので心配はしていなかったけれど、それでもやはり主治医にお墨付きをもらうとホッとする。なお、サニスケを見た主治医は"下の子?男の子かな?念のために見てあげようか?"ときさくに、サニスケの股関節も診察してくれた。"確かに頑強な向き癖だけど、股関節は大丈夫だね"と言われて、相方氏と胸をなでおろす。男の子は女の子より、身体的特徴のためガニマタを保持しやすく股関節脱臼は少ないとは言われているけど、実は内心で非常に心配していたことだったのだ。ものすごい多忙ななかで、"ついでに"とみてくださった先生には大いに感謝している。