怪我の功名

昨日の朝、職場で椅子に座り30分くらいPC作業をして、立ち上がったら右足首に激痛が走った。その後午前中の会議を終えた後には、歩けなくなってしまった。内心"医務室から杖を借りてこようか、早退してタクシーで通院した方がよいかな"などと悩みつつ、しばらく立っていたら、だましだまし歩けるようになったので、業務続行。

その後も座って立ち上がると歩けない、しばらくその場に立っているとうまく体重を乗せれば歩けるようになる、という状態のまま。上司も先輩同僚も後輩同僚もみんな心配してくれて、私が立ち上がるとみんな"何かとりますか?"と声をかけてくれた。感謝。

一夜明けたら治っているかと期待したものの、そうは甘くなく。むしろ起床後は立ち上がることすらできず、サニスケのようにハイハイで移動する羽目になってしまった。そんなわけで今朝は自転車に乗れないので、サニスケをタクシーで保育園に送り、そのまま隣駅の整形外科に通院。足を盛大にひきずっているので、保育園の先生方から"どうされたのですか?"と心配されてしまった。

まず問診のあとレントゲンを撮影し、整形外科の先生から言われたのは、"以前の骨折の影響で、関節のあそびが左足に比べて少なく、その部分の筋肉がひどい炎症を起こしています。足首全体も腫れていますね。原因はわかりませんが、腰から下の筋肉がガチガチなため(これはよく整体でもいわれること)、だんだん下におりてきたのでしょう"とのこと。午後にリハビリの予約を入れて、一回退散。

病院の近くで昼食を食べて時間調整し、再度病院へ戻る。PTの先生は数名いるようだけど、私の担当をしてくれたのは若い女性の先生。若いけど、めちゃくちゃ優秀で、"フルタイムでお仕事しながら、二人のお子さんの育児と家事ですか。ハードですね。そういう身体になってます"といいつつ、私の身体の痛いところや姿勢の悪さなどをビシバシと指摘。

首や背中や腰などを調整してくれたら、一気に右足が楽に軽くなる。まるで魔法のようだった。

その後、正しい姿勢の指導を受ける。私の姿勢は常に首肩背中に力が入って緊張している状態なので、ジャングルジムが歪んだまま固まっているのと同じなのだそうだ。"当面は、ゴリラのように脱力して歩いてください。自分で猫背かな?と思うくらいでちょうどよいです"と言われる。

まだ引きずってはいるけれど、今朝に比べたら天国と地獄くらいの違いを実感して帰宅。"抱っこはなるべくしないでください"と言われたもの、そうはいかないので、サニスケを抱っこした途端に激痛が走り、なるほどな〜と感心してしまった。

今回痛くなった根本的な原因は、12歳のときに自転車で転倒して骨折し、そのときに右足首の軟骨をつぶしてしまったこと。このことで両足の長さに1.8cmくらいの差が生じてしまい、これまでもそこから私の身体的なトラブル各種が発生している。あのときの一瞬の転倒で、一生の影響が生じるとはなんともなぁと思うけど、言っても仕方のないこと。最近の無理な生活で何か体調不良が起きることは覚悟していたけど、まさか足にくるとは予想外。それでも今回をきっかけにして、正しい姿勢をマスターできるなら、それは文字通り怪我の功名なのだ。