初めてのセミナー参加

業務上の研修でも研究でもなく、個人的な興味での初めてのセミナーに参加してきました。参加したのは、李怜香さん主催の「上手な聞き方を身につけてコミュニケーション力をアップするセミナー」で、宇都宮まで遠征してきた。

セミナーの内容もとても充実していて実り多い3時間だったけれど、まず何よりも片道約2時間の遠距離を単身で移動できたことと、さらに職場でも子ども関係でもない全くの初対面の方々とお話できたことにより、ものすごくリフレッシュできた。帰宅して相方氏にそう話したら、"そうだろ、そうだろ。だから行けって言ったんや"とお見通し。

セミナーは10数人のこじんまりとした雰囲気のなか、ワーク中心の進行で、あっという間に時間が過ぎていった。傾聴については、某校研究科での社会福祉士養成課程にて技術的なことは一通り習ったし、大学院でも議論した記憶はあるのだけれど、"知識がある"ということと"実践できる"ことは全く別。最近、自分のコミュニケーションの悪癖を自覚し、もっと"聴く"ことに重きをおかなくては信頼関係は築けないなぁとあらためて認識していたときにちょうどこのセミナーを知り参加した。"知識"や"理論"的な側面については、独学でも整理ができたのかもしれないけど、今日のワークで実際に自分が話したり、聞いたりする過程のなかで、自分自身の課題が明確になり、色々なことが整理できて、とてもとてもスッキリした。

今日の最大の気づきは、普段の自分はゆとりがなさすぎて、なかなか相手の話を"聴く"ことができていないこと。職場ではともかく、家庭で家事の最中にポコンたんから話しかけられたときにはやはり手をとめて話を聞いてあげないと、彼女は"自分が話した"満足感はもてず、フラストレーションはたまっていくばかりだろう。"聴く"という行為は、相手の全てを受け入れて、相手の存在を肯定して、あなたを大切に思っているよということを時にはコトバより強く伝える。

頭ではわかっていて、落ち着いていれば実践もできる"聴く"という行為を、公私とも日常的に実現できていないのは、ひとえに自分のなかにゆとりがないからだ。小さい子どもが二人いてフルタイムで働いているとどうしても時間に追われるのだけど、そんななかで自分のなかにゆとりをもつために何が必要か。結局、私の最近の課題は全てそこに集約されていく。

その答えのひとつは、まずは睡眠時間の確保。次に何らかのストレス発散の趣味をもつこと。今の私の趣味は読書にしろ、パソコンにしろ、根を詰める方向なので、気分転換にはなってもストレスの昇華にはつながらない。そうやって疲れとストレスを自分のなかに溜め込んでいるうちは、ゆとりをもつのは難しいのが当然。そして最後にもっともっとモノを減らすこと。空間的な余裕は精神的なゆとりにつながるような気がする。

リフレッシュ休暇旅行と、今日の単身遠征セミナー参加で、リフレッシュできて、自分のなかがリセットされた手ごたえがある。明日からはまた日常モード。新たな気持ちで、仕事に、そして家族に、自分が楽しみながら、向き合おう。