いかくん禁止令

いかがひとになって水鉄砲やローラーやはけで世界を塗り替えるWii Uのゲームが我が家に来て、早1ヶ月ほど。最初は”これ難しい…”と言っていた子どもたちはいつの間にかはまりまくり、ムスメはオンライン対戦(レベル15)、サニスケは私とのオフライン対戦を楽しんでいる。

平日の夕食のあとに一日2ゲームずつをルールにしていて、それまでは夕食のあとの時間の過ごし方でたびたびきょうだい喧嘩が勃発していたのが、ゲームやりたさに夕食も素早く食べ、その後はきょうだいでソファに並んでゲームを楽しむという、決してBESTではないけど、少なくとも家族三人で楽しむ時間にはなっていた。

ところが問題は休日で、朝から遊びたがる。私も洗濯などがスムーズにできることを優先してしまい、うっかり一度午前中に許可してしまったのが大失敗。回数の約束など飛んでいき、出かけようと誘っても行かないと言いだす始末。もっともこの炎天下で公園にでかけるのは、熱中症が気になるところではあるけれど…。

それだけよくできているゲームなのだろうなと思う。

だけどあまりに子どもたちがはまりすぎて、明らかに中毒になっているので、今夜我が家のWii Uは壊れた(ことになった)。ところがいかくんゲームをできなくなった子どもたちは、今度はyoutubeでいかくんのゲーム再生動画を見るようになってしまった。これってどちらがマシなのだろうか…。このままだと近日中にyoutubeも使用不可にせざるをえなくなるだろう。

結局のところ、親の手抜きがこういう事態を招いているのは十分に自覚している。もっと私が余裕のある生活をしているなら、もしくはもっとオットが子どもと遊んでくれたなら、テレビやiPadやゲームに頼らない、”楽しいこと”を提供してあげられたのかもしれない。ムスメに何か趣味を持って欲しいと思っていて、ムスメがはまりすぎた対象がゲームだからと禁止することにも、自分のなかで一抹の矛盾を感じる。

だけどあまりに急速に子どもたちの興味関心がいかくんオンリーになっていき、まさしく頭のなかがいかくんで塗り替えられてしまったかのような様子に、こわくなった。これほど大好きなら、そのまま思う存分遊ばせていつかは飽きるのを待とうかとも思ったけど、二人のあまりのはまりっぷりに危険信号を感じた。

禁止令をいつまで続けるかは全く未定。でも当面は、Wii Uもなし、youtubeもなし、テレビの録画機能はかろうじてあるけど調子悪い、という親世代の子ども時代に近い状況に戻したとき、我が家の子どもたちがどういう時間の使い方に到達するのか、しばらくみていきたいと思う。それは親自身にも忍耐と覚悟を要することではあるけれど。

…遠い昔、自分が小学生の頃、漫画禁止令を出されたことをほんのり思い出したり。