同一労働同一賃金への筋道

社会政策学会誌”社会政策”2017年6月号にて、埼玉大学の禹宗杬先生が”身分撤廃の筋道”という巻頭言を書かれており、今日の昼休みに職場にて読む。昨年末に出された同一労働同一賃金ガイドライン案の問題点を指摘しつつ、正規/非正規という”身分”を撤廃する筋道として、”処遇の制度”と”処遇の水準”に分けて論じられている。

”処遇の制度”については、”正規・非正規を問わず一元的な序列・等級を設けることが肝要である”とされる。”処遇の水準”については、”正規と非正規の格差をどのようにしてどの程度縮められるか”について、具体的な提案をされているので、人事や労務は直接の担当ではないけれど、分析の視点として大変に参考になった。

いまは勉強や研究はできないけれど、重要会議用のプレゼン資料を作成しているときは、たった1行を書くためにデータの海に潜るので、論文を書いているときに近い感覚に陥ることがあったりする。