林明文”人事の定量分析”（中央経済社,2012）は数年前にある人事担当の方のブログで知った書籍で、人事分析の視点を教えてくれた一冊。とはいえ実務で使用するには少々高度なので、虎視眈々と機会を見計らっているところではあるけれど、まだ先は遠そう（トラブル対応やルーチンワークからはそろそろ脱却して、こういう分析に費やす時間を捻出しなくてはいけないというのが目下の最大の課題）。
本書が秀逸なのは、単なる人件費分析ではなく、人事を経営戦略実現のツールとして客観的な判断を下すための分析の方法であり、人事に関する課題を”正確”に把握するための方法論が述べられている点である。
一般事業会社でもおそらくまだまだ人事課題の把握は属人的かつ感性的な範疇にあり、非営利組織ではいうまでもなく。
