オンライン授業の弊害

フランスの19歳の大学生がマクロン大統領に宛てた長文の手紙と、大統領からの返事を読んだ。大統領がこのような返事を出せることと、さて我が国で同じ出来事があったら首相はどうするのだろうと考えて暗澹たる気持ちになったけど、それはさておき。

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フランスでは大学はずっとオンライン授業が続いており、その絶望について、少人数でも個別でも手段はあるではないかと迫るこの19歳のフランス人の手紙を読んで、日本の大学も全く同じで、長女もまた同じなのだと、まるで長女からの手紙のように思えてしまった。

この手紙にもあるように最初は新しかったし、通学もなくて便利だと思った。だけど気がついたらこの手紙に近い状況になっていた。

自宅にひとりでいる時間が長すぎることも、本人も認めているように“豆腐メンタル“であることも、要因だと思う。でもこのハイジさんの手紙を読んで、これは我が家だけの問題ではないのだとよくわかった。そしてほんの少し、勇気を得た。

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当初の予定では、明日は高校の制服採寸日だった。“制服可愛くな〜い“と言いつつも(そしてわたしは小学生の時は“あの制服素敵!“と言っていたのになーと内心で思いつつも)それでもきっと長女はお友だちとわきゃわきゃしながら制服採寸していたはずなのに、と思うと悔しい。簡単に延期するのではなく、子どもたちの気持ちを尊重するなら、希望者だけでも少人数ずつで時間を区切る等のやり方はあったはずだ。

去年の冬の一斉休校の際にいち早くオンラインに切り替わったのはさすがだと思ったけれど、他校が登校再開してもオンライン授業を延長したあたりから、学校の判断に疑義を抱くようになってしまった。

…学校にこのハイジさんの手紙を教えたら、少しは長女の、子どもたちのつらさは伝わるのだろうか、担任の先生に話してみようかと思っていたところ、学校から保護者宛の手紙が届いた。我が家だけでなくオンライン授業のメリットより弊害が大きいと感じている保護者が多数いることが察せられる内容だった。これ以上の安易なオンライン授業の延長は回避されそうなので、続報を待ちたい。