10年目

2021年3月11日付毎日新聞朝刊の余録に引用された東京電力福島第一原子力発電所の吉田元所長の証言を読み、東日本壊滅を避けられたのは間一髪だったことを改めて実感し、月並みな表現だけど背筋が凍った。

あれから10年が経ち、当時5歳だった長女は15歳になり、0歳だったサニスケは10歳になった。我が家だけではなく、世界中の誰もが等しく10歳の歳をとった。亡くなられた方以外は。合掌。

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10年目の今年は報道も格別に多かったように感じる。番組のひとつを見ているときにサニスケから“このあたりはどうだったの?“と聞かれたので、当時の様子を伝えた。今回一緒に見た番組が少しでも記憶に残ることを願う。

毎年この時期に思うことは去年書いた“いかにして安全サイドに寄らず、過剰反応もせずに、適切な判断をできるのか“ということである。でもわたしは未だにベッドサイドに靴を置いていないし、避難リュックもきちんと用意していない。食料のローリングストックはある程度心がけているけど、飲料水は確実に足りない。備えられることはいくらでもある。備えていないこと自体が安全サイドに立っている証だ。

震災が発生してから悔いても手遅れになる。10年目の今年だからこそ、すぐに備えよう。

 

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