"目くらましの道"

数日前にHenning Mankell"目くらましの道"(創元推理文庫,2007)上下巻を読了。スウェーデン南部のイースタを舞台にしたクルト・ヴァランダー警部シリーズの第4作目。

これまでと同様に国際情勢を含めて現代スウェーデン社会が直面している問題を背景に生じる事件を中心に、とてもテンポ良く展開する物語にぐいぐい引き込まれる。珈琲好きやオフィスの様子、道の名称など、スウェーデン人の習慣もたくさん登場するので、呼んでいる最中はスウェーデン留学時代に戻ったような感覚に陥る幸せ。もったいなくて上巻はゆっくり時間をかけて読んでいたのだけど、後半は思い切り引き込まれてほぼ一気に読んでしまった。

最近の一番大好きなシリーズで、続刊の翻訳が最大の楽しみ。スウェーデンに興味のある方は、ぜひご一読を。

目くらましの道 上 (創元推理文庫)

目くらましの道 上 (創元推理文庫)

目くらましの道 下 (創元推理文庫)

目くらましの道 下 (創元推理文庫)