"ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書"

昨夜と今日の夜と二日間の就寝前のフリータイムを投入して、prime videoにて"ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書"(原題”The Post”)を鑑賞。劇場公開時に観たかったのだけど、機会がなかった作品。

スピルバーグ監督、メリル・ストリープとトム・ハンクスが主演で実在のジャーナリストと実話をもとに描かれた映画なので面白くないはずがないのだけど、予想以上に見応えがあり、鑑賞して大正解だった。

いくつか感想はあるのだけど、ラストの場面が別の大事件に繋がっており、その大事件をThe Post紙が執拗に報道したことの前段階としてこの映画で描かれた出来事があったことを観終えたあとに色々調べていて理解した。わたしもムスメと同様に学生時代は歴史は暗記科目だと思ってあまり興味はなかったけれど、大人になってから歴史の連なりのなかに”いま”があることを実感するようになり、映画や書籍を通して勉強しなおしているような感じはある。

ふたつめは、活版印刷の活字組みから配達まで新聞製作の現場の描写があり、知識としては知っていてもあらためて映像で観ると、”こんな作業まで人力だったのか!”と、”仕事”の中身の変容をつくづくと感じたこと。その一方で取材や記事の執筆などは、おそらく当時もいまもあまり変わっていない”仕事”なのだろうなぁと思ったり。その差異はどこにあるのだろうと考えてしまった。

みっつめは、やはり組織の存在意義を最優先することが、組織の維持存続を実現する最善の手法、ということ。これははるか昔に”HBR”紙を読んでいたころに学んで、以後、自分が組織の一角で判断するときに常に意識していることだったりする。

映画館に行かれる機会は少ないけれど、自室で観たい映画を観られるので見逃した作品を次々観ていく予定。