かたづけの日

本来はサニスケの育児休業中に取り組む予定だった、物置部屋と化している共同図書室(相方氏と私と子どもの書籍を集めた部屋)の片付けを決行した。今日の目標は、床がみえるようにすることと、他人に入ってもらってかまわない部屋にすること。

そもそものきっかけは、その部屋においてあるピアノでポコンたんが練習をするようになり、そのピアノは私がポコンたんくらいのときに両親が買ってくれたものであり、私がピアノを辞めた小学校5年生以来調律をしておらず、私にもわかるくらいに音程が狂っているので、調律をしてあげたいと思ったこと。そこで調律師さんに入ってもらっても恥ずかしくない程度に片付ける必要があった。

とりあえず書棚に入っている本は今日は手をつけないことに決める。床置きしてあるのは、大半は3年前の引越しのときのダンボール箱のままである。なので、ほとんどそのまま箱単位でまずは廃棄エリアへ。

ダンボール箱を部屋から出し終わった時点で、書籍は廃棄3箱、電子データで保管するもの1箱、書籍として保管するもの(書棚にいれるもの)半箱となった。その他に廃棄ダンボール箱が8箱。中身はほとんどが紙資料なのだけど、ファイルに入っているものも多数あり、この分別に午後の半日を費やした。あとにはものすごい大量の資源ごみの山。

今回処分した紙資料のほとんどは、10年前の留学時代のものと院生時代のもの。自分なりにもっとも頑張った時期であり、思い入れのある資料ばかりで、また研究に戻りたいという名残惜しさもあって、これまで捨てられなかったのは自分で理解できるけど、とはいえその間に引越しを繰り返しているわけで、どうしてここまで持ち越してしまったのか我ながら頭が痛い。まぁ、10年経ってようやく気持ちの整理がついた、ということなのかな。ひとつには、またいつか研究を再開したいという気持ちはまだいまもあるけど、そのときには違うテーマ、違う領域になるということが明らかになってきた、ということも理由なのだろうな。

その大量の資料を分別処分しながら、もうひとつ考えていたのは、これだけの資料があるならもっと違う視点での論文をきちんとまとめておくのだったなぁという反省である。帰国後、公私にわたり慌しく過ごして、そのうちに相方氏と出会い結婚し、ポコンたんを授かり、あとは慌しさ倍増という経過は言い訳にならない。できなかったのではなく、しなかっただけだということを目の前につきつけられた気分。

子どもたちは相方氏がみていてくれて、ポコンたんは時折手伝ってくれた。サニスケが昼寝中は、相方氏も手伝ってくれて、大いに助かった。多謝。おかげでなんとか当初の目標は達成することができた。すばらしい充実感。体力的には疲れたけど、数年来の懸案が片付いて、ああ、すっきりした〜。