先週から移動の友としていたJames P Hogan"星を継ぐもの"(創元SF文庫,1980初版)を退勤時に読了する。某NOB氏から数ヶ月前に薦められて購入し、そのまま積読になっていたのだけど、これはもうめちゃくちゃ面白かった。
月面で宇宙服を着た死体が見つかるが、その死体は人類誕生のずっと前からそこにあった。とどのつまりはその正体を明らかにしていく、内容はそれだけ。だけどそれを"現在"の科学理論から想定されうる近未来の科学理論で詰めていく。謎の解明が別の謎を呼び、さらにその解明が新たな謎を呼んでいく。
先日読んだ"帝王の殻"でもちらりと思ったけれど、ハードSFって要は謎解きの魅力が大きくて、その意味ではミステリに近いのだなあと初めて納得がいった。
ところで"星を継ぐもの"のエピローグで名前だけ登場する彼は、最初の方では"○人"と呼称されているけれど、それって彼がガ○○アンであるということ?だとすると、主人公の仮説は一部崩れてしまうのではないのかな?それとも彼の優秀性に関する表現として"○人"と呼称されているだけなのかな?この点だけが、今ひとつ理解できなかったので、どなたかご教授いただけたら幸い。
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1980/05/23
- メディア: 文庫
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