数日前にDan Brown"パズル・パレス"上下巻(角川文庫,2009)を読了。上巻338頁+下巻316頁、計654頁。難易度:軽。大事に読んでいたのに、上巻の途中から下巻の最後までは一気に読んでしまった。いわずもがなの"ダヴィンチ・コード""天使と悪魔"の作者のデビュー作。これで"デセプション・ポイント"も含めて、邦訳は全部読了したはず。
内容の感想は何を書いてもネタバレになるので、自粛。だけど暗号や公開鍵やエニグマなどのコトバに反応される方は楽しめる内容だと思う。おそらく知識があればより深く、けれども全く知識がなくても物語は理解できて楽しめるのは、"ダヴィンチ・コード"や"天使と悪魔"と同様であり、Dan Brownのスゴイところ。
もうひとつ、プロローグで事件が起こり、本編で男女ペアが窮地に陥りつつもその解決を行い、エピローグでうにゃうにゃ、というのが4作品全てに通じるパターンだけど、その図式を守りつつも全く違う状況、テーマでの物語を極上のエンターテイメントとして仕上げてしまうところがスゴイ。さらに広げまくった伏線を収束させる技術がスゴイ。ホンモノのstory tallerなのだなぁと思う。
でも実は個人的には"デセプション・ポイント"が一番気に入っている。
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