“ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー“

2021年9月11日(土)

早いもので911から20年が経った。新聞の一面で特集されていたことから、わたしの20年前の今日について子どもたちに話す。あの日、大学院のゼミの調査?のため沖縄県読谷村に滞在しており、テレビをつけたら…だった。直後の基地の様子とあいまってあの瞬間は鮮烈に記憶している。

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ブレイディみかこ“ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー“(新潮社)を遅まきながら読む(最近は自分の読書はKindle Unlimitedまたは手持ちの書籍、図書館で探しているので、たまたまKindle Unlimitedの対象になっていたのはラッキーだった)。

まず文章のうまさに引き込まれ、同年代の子どもをもつ親としては、息子さんの言動に対する思いの部分に深く共感するとともに、英国の社会情勢や社会保障制度のリアルが非常に興味深かった(ここでどう興味深かったのかを言語化できないあたりに、わたしの力不足が露呈している)。

そしてスウェーデン留学中に感じた“他国と地続きの欧州“の暮らしを思い出したり。北欧は欧州の中では“端/田舎“で、さらにかれこれ20年近く前のことなので、現在の暮らしとは大幅に変わっているのだろうけれど。ただ欧州は日本にはない“成熟さ“があり、その背景には“他国と地続き“ということがある(最近流行りの地政学の本にはこのあたりも載っていたりするのかな)。

ブレイディみかこ氏の文章をもっと読みたくなったので、早速著作を何冊か図書館で予約したのだった。