心配する気持ち

小さい頃から、両親や祖母が盛んに"気をつけて"と言ってくれていた。両親は今でも言ってくれる。正直なところ、それを鬱陶しく思った時期もあったのだけど、スウェーデンに留学中に、そのコトバに込められた気持ちを実感した。心配する気持ちは、相手をかけがえのない存在として大切にする気持ちなのだ。その瞬間から、私は自分を大切に思ってくれるヒトのために、まずは自分のことを大切にしようと決心したし、私が大切に思う相手にも、私のことを大切に思ってくれているならば、まずは自分自身のことを大切にして欲しいと願うようになった。相方氏は、私がこのような願いを伝えたときに、すぐに真意を理解してくれて、まっすぐに受け止めてくれたので、大変に有難いと思っている。

ところで鴨居まさね氏の作品のリアルな恋愛観が大好きで、先日も"SWEET デリバリー"を全巻読み返したのだけど、主人公の"実与子さん"に以前とは比較にならないほど感情移入してしまった。例えば、3巻に実与子さんが彼氏で婚約者のマコトが出張に行くときに飛行機を好むという話題があり、ここで"あたしと一緒の時なら落ちてもいいけど 1人で落ちられたら絶対にイヤ"という実与子さんの対女友達の台詞があるのだけど、先日の旅行に行くときに私は機内で全く同じコトを考えたのだった。飛行機だけでなくて、例えば風邪薬を飲んだ後に相方氏がひとりで車で出かけた場合なども、めちゃ心配になる。ま、あまり心配し過ぎても身がもたないので、"相方氏に何かあれば、一番身近な自分にも何かあるはず。自分が元気なら相方氏も元気"という論理を自分に言い聞かせることにしている。

SWEETデリバリー (1) (ヤングユーコミックス)

SWEETデリバリー (1) (ヤングユーコミックス)

ところで今夜、相方氏からは全く連絡のないままに22時近くなってしまったので、最近会社で色々あるようだし、なんとも心配のムシがうずきだしてしまった。軽くメールで状況を問い合わせたところ、30分後に返事が届いて、ようやくほっとする。職場にいれば諸般の事情があることはお互い様だから、帰宅が遅くなることも、連絡がないこともどうだって良いのだ。ただ、元気で毎日帰ってきてくれればね。

しかし、ダンナでこの有様では、コドモなんてできた日にはどれだけの心配をすることになるのだろう?しかも最近は物騒な世の中だし。大切な存在が増えていくことは幸せなことだけど、おっかないことだ。