育児休暇のおわり

今日は育児休暇の最終日。終日、サニスケの保育園準備で名前付けをして過ごす。綿毛布、食事用タオル9枚、食事用エプロン4枚、布オムツカバー5枚、ズボン11着、肌着4着、長袖Tシャツ5着なり。

静かな家の中で添乳をしつつ自分もうとうとしながら、こんな静かで穏やかな時間はもうおしまいなのだなぁと思ったら、ちょっとせつなくなった。ポコンたんのときは産休明けで復帰したのに比べて、サニスケはほとんど完全母乳でここまで過ごして、二人だけで外出する機会も多く、かなりしっかり向き合って過ごした。6月に産休直前で医師から自宅安静を命じられて以来、半年以上にわたり時間に追われることのない生活だった。

仕事は大好きだし、まもなくハイハイを始めて目が離せなく乳児と24時間ずっと一緒にいるのはしんどいのは目に見えているので、率直なところ復職は心待ちにしていたのだ、つい20日前までは。でも実は、このまま復帰をしてしまって正解なのか、まだこの瞬間もほんの少しだけ迷ってる自分がいる。

たとえば今もしまだ育休の只中だったら、もしかするとすでに丹後の相方氏の実家に子どもたちを連れていっているかもしれない。もしいまは東京にいても、自分が自由に動けるなら今後状況が変わってきたときには気軽に子どもたちを安全な場所に退避することができる。だけど仕事に復帰してしまったら、職務に対する責任があるので、そう簡単には職場から離れるわけにはいかない。相方氏には、万が一の場合には子どもたちを連れて彼の実家に行ってもらうように話してあるけれど、でも現実的にポコンたんもサニスケも私がいなくては数日ももたないだろう。もしそのことが枷になって、退避の判断が遅れてしまったら、どうしよう?

理性的に考えれば、福島や宮城、さらに茨城や千葉などの被災地に比べれば、東京での生活に不安を感じるのは贅沢なことだとわかっている。東京の状況がまだまだ心配のない範囲だということもわかっている。だけど、自分たちの生活の"安全"がかくもはかないものだということを知ってしまった今、どうしても時折不安がわきあがってくる。

それでも、それでも明日から私は復職する。子どもたちの将来のためにも、何より自分のためにも、今仕事を手放すわけにはいかない。気持ちで負けてしまってはだめだから。そうだ、私は働くハハオヤに戻るのだ。