怒ることと叱ること

以前にどこかで聞いた(読んだ?)両者の違いは、自分の感情にまかせた言葉を使うのが”怒る”で、相手に伝わるように冷静な言葉を使うのが”叱る”ことだという。

数年前までは、自分自身は職場でも前者が多かったと大いに反省しているのだけど、結局怒っても相手には何も伝わらず、相手には”怒られた”という感情しか残らないとわかったので、最近は何か起こっても努めて冷静に受け止め、事案の解決に主眼をおいた対応を心がけている。職場は全員”大人”なので、チームメンバーの育成に一定程度の責任は負うけれど、100%の育成責任は負えないし負う必要はない。だから取り組むべきは個人に対する育成というよりも、チームが総体として能力を発揮し、業務を果たせる”仕組み作り”である。…というようなことを意識するようになって、職場では”怒る”ことはなくなり、一段階段を登れたかなという手応えを感じている。

自分自身を振りかえってみても、”怒る”相手に対しては、”怒られることを避けること”が先に立ってしまって、結局あまり建設的な関係は築けないように思う。

一方、家庭内でも子どもたちに対して”叱る”を貫こうと目指してはいるものの、これはなかなか難しい。家庭内でも、寝不足や過労や自分の体調にかかわらず、常に”怒る”ではなく”叱る”を実践するように心がけていきたい。