パートタイム主婦な生活

職場復帰はしたもののフルタイム勤務はまだ無理なので、とりえあえず午前中のみの出勤(午後は半日有給)という勤務にさせてもらっている。いるだけマシという半人前な状況だけど、時間が短い分ぎゅっと濃縮された勤務となっている。

今まで多くの家庭をもつ女性がなぜパートタイムで働くことを希望するのか、実は全く理解できていなかった。だけど、今回自分がパートタイム勤務をしていて、その理由がやっと納得できた。あくまで私の個人的な感想だけど、フルタイムとパートタイムを比べるとこんな感じ。

フルタイム:常に時間に追われて、仕事も家庭(育児)も目いっぱい。人生120%超で常時稼働。
パートタイム:時間に余裕があり、仕事も家庭(育児)も落ち着いて取り組める。80%稼働くらい。

あくまで私の感覚での話ではあるけれど、フルタイムでの両立はいかにしんどいか(代わりに充実感も120%だけど)ということをあらためて実感している。あとパートタイム"主婦"といっても、私の場合は毎日の夕食と朝食はきちんと用意するけど、他の家事は超手抜き。相方氏はこれまでどおり保育園の迎えやゴミ捨てなどの分担をしてくれているので、この状況で比較するのはかなり特殊。もともとが身体的に無理をしないためのパートタイムなので、全体で80%くらいの稼働に意識的に抑えている。楽なのは当然。

休んでいる間から、夕食をつくって相方氏がポコンたんを迎えて帰宅するのを"おかえり〜"と言って、エプロン姿で迎える。そして19時前には夕食が終わっている毎日。相方氏いわく"結婚以来、こんな毎日ははじめてやっ!!"とのこと。いや、全くそのとおり。夕食だけでなく、最近は相方氏が仕事の都合で早朝5時30分に家を出るので、朝食を食べられる場所もあいていないため、おにぎり+1品のお弁当を用意している。もしかしてようやく結婚の醍醐味を味あわせてあげているのかも。彼の食生活は、結婚当初からそもそも大幅に改善されていたはずだけど(笑)

時間の余裕は、気持ちの余裕につながる。以前はつくらなかった料理に挑戦したり、レシピ本をみながら材料を発注して献立を考えたり。まだ手を出していないけど、ポコンたんとのお菓子作りを考えたり。普段なら見て見ぬふりをする場所の掃除をちょこちょこっとしてみたり。いや〜、自分の人生でこんな家庭生活が充実した時間はおそらく大学生活以来ではなかろうか*1

振りかえって考えると、相方氏がポコンたんの迎えや夕食の用意まで対応してくれることに甘えて、ずいぶんずるずると遅くまで仕事をしてきたなぁと反省しきり。いつまでパートタイム勤務を続けるか、いつからフルタイム復帰できるかは体調次第だけど、いずれにせよ数ヵ月後には産休、育休だし、その後も時間短縮勤務など、おそらく完全にフルタイムに戻れるのはまだしばらく先になるだろうな、と思う。本当は新年度から本格的にかかわる予定になっていた大きな案件もあったので、それに参加できないことはとてもとても残念。でも、もしかすると人生で最初で最後のこんな家庭重視のゆとりある時間の遣い方をできる機会かもしれないので、しばらくは仕事ではなくて家族を中心に時間を遣って過ごしたい。

数ヶ月前の昨年末には、まさかこんな180度転換した生活を過ごすことになろうとは、予想もしていなかったよ。だから人生って面白い。

*1:ウィルソン病からの回復期でもあった大学生活の前半は、通信制大学で自宅にいる時間が長かったので、実家で母の代わりに家事を結構担当していたのだ