サニスケと今日のひとこと

2021年5月26日(水)

サニスケが寝る前のこと。

ままい "今夜はまた寝る前に読み聞かせしようと思って"

サニー "いいけど、なんで?"

ままい "最近かかわりが勉強ばかりになっているから"

サニー "それだけ自立した証拠じゃない?"

…わはは。いやー、これは一本とられたなー。

とはいえ実際に読んでいる時間は、満足げな様子でよかった。

読み聞かせしていると、わたし自身も不思議と心落ち着く。塾のある夜は遅くなるから難しいけれど、塾のない日はなるべく読み聞かせをしたい。なんなら長女も一緒に聞いてほしい。

長女が小さい頃は、読み聞かせても興味を持ってくれなくて、むしろサニスケが誕生後にふたり一緒に何冊も読んであげた。いまでも三人でゴロゴロしながら絵本を読んでいたときの光景は目に浮かぶ。わたしの宝物の記憶。

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皆既月蝕、サニスケと楽しみにしてたのに、曇空で全く見えなかった。残念。

 

 ↓今夜の一冊はこの本。

リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険

リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険

 

 

ポコンたんとドライカレー

2021年5月25日(火)

くたくたにくたびれて帰宅したら、長女が夕食を作っていてくれた。ドライカレー。めっちゃ美味しくて、珍しくわたしがお代わりしたのでオット氏吃驚。

父親からも褒められて、長女も嬉しそうだった。毎日こんな夜ならいいのにな。

ごちそうさま、とってもとっても美味しかったよ。また作ってね。

なんとかなるさ

数日前,ターミナル駅で乗り換えるとき,ちょうど周辺の学校の下校時間だったため,制服姿の中高生を大勢見かけた。中に長女が中学受験の際に合格したけど進学しなかった学校の生徒さんがいたので,もしあちらの学校に進学していたのなら,今頃は長女は学校に通い続けられていたのかなとぼんやり思った。思った直後,いや,その学校を選択しなかった理由は明確なので,もっと手前で違う課題にぶつかっていた可能性が高いだろうなと思い直した。では受験しなかったC校だったら?塾で仲良しだったお友達が進学したD校だったら?…考えても無意味なことをぼんやりと考えながら,帰途についた。

3月頃に長女が五月雨登校になった頃,当初わたしは“勉強“が理由なのではないかと思っていた。だけどおそらく順番は逆なのだ。身体的な不調ゆえに授業に集中できず,勉強が面倒くさくなるのだ。

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否が応でも,自分の高校時代を思い出す。

最終的に高校卒業後に“ウイルソン病“という銅代謝異常の難病であることが判明したのだけど,発症は中学3年生のときだった。最初の症状は垂涎で,その時のことは今でも覚えている。そしてそれまでそこそこだった成績が下がり始め,勉強に対する興味も意欲も失っていった。その後の高校時代は惰性で登校し,カタチだけ上辺だけ勉強しているフリをしていた。ウイルソン病の症状は個人差が激しいのだけど,わたしの場合は垂涎,構音障害,書字障害が一番つらくて,最後の方は両親ですらわたしの発語は半分程度しか理解してもらえていなかっただろう。

勉強していなかったのだから当然の帰結として,大学受験は全滅。浪人生となって通い始めた予備校の健康診断で受診した眼科で,鑑別症状であるカイザー・フラッシャー・リング(角膜に銅が沈着して生じる)を発見してもらい,日本でほぼ唯一専門の研究をしている大学病院を紹介してもらったことで,いまのわたしがある。

なおその大学病院を受診した当日から100日の入院を経て,退院した2月の晴天の日がわたしの人生の第二章の始まり。その後通信制大学に2年間在籍→他大学(通常の学部)に編入→某研究科(社会福祉士養成校,当時)→社会福祉士として現在の勤務先に入職→2年後社会人院生→博士後期課程進学→休職して留学→帰国して復職という超変則的進路を進むことになった。

…と書いてきて,そっか,わたしは大切な大切な長女に自分がした苦労をさせたくなかったのだな,と改めて気がついた。特に日本社会は同調圧力が強いから大多数のひとが進む道を同じように歩む方が簡単で,自分も楽なのは確か。でも何が正解かなんて,わからない。しかも当時よりオルタナティブ(多数とは違う道)は許容されている。大丈夫,母は紆余曲折ありながらも,なんとかなっているよ。それに母だけでなく、紆余曲折を抱えているひとは見えているより多い。なんとかなるさ。

敵は睡眠不足

自分も寝不足で疲れ果てていて,なるべく踏みとどまろうとはしているけれど,余裕がないと,どうしてもティーチング的な対応になってしまう。コーチングとは“問い“自体を共有することが肝要なのに。今日は余裕がないことを自覚していて,気をつけなくてはと思っていたのに。あーあ,また失敗してしまった。ちっとも大人になれていない。道のりは厳しい。

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そしてどうして親というものは子どもに対して欲張りになってしまうのだろう。元気でいてくれるだけでいい,笑っていてくれればそれだけで十分,と思う気持ちも掛け値なしの真実なのに。

 …なーんてネガティブな気分にはまり込んだのは,睡眠不足のため。今日こそは早く寝ようっと。

“みかづき“

森絵都“みかづき“(集英社文庫,2018)をKindleにて読了。

この本は昭和36年から平成20年までの教育行政の変遷を背景に学校教育と塾との関係性を,ある塾(市進学院がモデルらしい)の創業者家族を中心に描かれている物語。家族の部分はフィクションだろうけれど,公教育と塾との関係性を含めて教育について描かれている内容はノンフィクション。

塾業界の黎明期から昨今の経済的困窮家庭の子どもに対する学習支援まで描かれており,大変に興味深く,教育行政の歴史についてはあまり詳しくないので初めて知ることも多かった。

2019年にNHKの土曜ドラマとして放映されていたので,NHKオンデマンドにて1話視聴。家族の関係(というより特に夫婦関係)はずいぶんとマイルドに変更されているようだけど,ドラマはドラマとして面白いのでリフレッシュのためにも5話全部見ようと思う。

 

芯から頭が疲れた時に小説や物語に没頭してリフレッシュするのは昔からの習慣だったり。この本は大当たりの一冊だった。

みかづき (集英社文庫)

みかづき (集英社文庫)

  • 作者:森絵都
  • 発売日: 2018/11/30
  • メディア: Kindle版
 
みかづき [DVD]

みかづき [DVD]

  • 発売日: 2019/06/21
  • メディア: DVD
 

おかんと確信

昨日ある出来事があり、その際の長女の行動が非常に的確で頼りになった。ああ、長女は紛れもなく、祖母ー母ーわたしと連なる我が家の女系の直系なのだと実感した。そして、長女は大丈夫だと確信した。

確かにいまはつらい時期だろう。でもいずれ、そんなに遠くない未来、笑って思い出す日がくる。“あのときのあのつらさが自分を作ったのだ“と思う時が必ず訪れる。だから大丈夫だよ。

 

サニスケと保護者会

今日の午後はサニスケは塾の単元確認テスト、同時刻に保護者会が開催された。前回はZOOM参加の方が大半だったけど、今回は対面参加の方が多かった。

学年全体説明のあと、クラス別の説明会。実際に担当してくれる先生から授業の様子のお話があったのだけど、先生が若くてビックリ。きっと子どもたちは若い先生のノリの方がわかりやすいのだろうなーと思った。

保護者会終了後、先生との面談を申し込んでいたので、いくつかご相談。

光明が見えた日

スクールカウンセラーさんと面談した日、こちらからは何も言わずにいたら、長女の方から"どんな話をしたの?"と聞いてきた。その後、3時間近く色々話して、翌日の午前中に長女とあるところへいくこととなった(長女と話している間、ひとりで勉強して、お風呂に入り、就寝してくれたサニスケにも感謝!)。

そして今日、結果として、目下長女が直面する“つらさ“は、全て身体的な機能の不調によることが、数値的に明らかになった。それはもう見事なまでに目の前で明らかになった。本人もとてもホッとした様子だった。

原因が分かったからといって、右肩上がりで改善するわけではないだろう。それでも一筋の光明が見えた思いがした。