定時退勤すると余力が残る

今日はようやく、本当にようやく落ち着いて仕事を進めることができた一日だった。取引先担当者が次々とお盆休みに入りつつあることと、数週間続いていたトラブル対応がだいぶ落ち着いてきたことから、各種連絡調整系の業務が一気に軽減されたのだった。

予定していた業務がスッキリ片付いたので、久しぶりに定時30分後に退勤。帰宅すると、ムスメが”お腹すいた〜”と言っており、慌てて夕食の準備。ムスメにサラダを担当してもらったので、大いに助かった。三人で先に食べ始めてもらいながら、明日の夕食の下ごしらえまですることができた。

最近ずっと料理をする意欲が低下していたのだけど、疲れすぎていたためだったのかと自覚。翌日の夕食の下ごしらえがほんの少しでもできていると、そのことから気持ちの余裕が生まれて、とてもよい循環になる。やはり定時退勤は重要。

夕食後、”日航ジャンボ機墜落事故”の再現番組を見る。ムスメに事故の概要を説明して、今のムスメと同じ年の男の子がひとりで乗っていたことなどを伝えると、真剣に見ていた。救助の場面では”はやく、はやく行ってあげて〜”と声を出し、マスコミの配慮のない取材活動に大いに憤慨していた。

そんな様子をみながら、ムスメが子どもから大人になりつつある時期であることをまた実感し、これからは過去の社会的な出来事や当時の社会状況、現在世界で起こっている時事問題などについて、少しずつでも伝えていきたいと思った。自分もさほど知識があるわけではないし、あえて教えようとするとおそらく煩がられるので、こんな風にテレビ番組を一緒に見ながら一緒に考えたり、話す時間はとてもいい。こんな時間をもつことができたのも定時退勤の効果。

当時はスマートフォンも携帯電話もインターネットもなくて、GPSもなくて、パソコンも一般家庭にはなくて、テレビのHDD録画もDVDもなくて、ようやくビデオが普及し始めた頃だったのだよと説明したら、目を丸くして”え、ウソっ!!”と信じられない様子だった。

事故の番組は毎年のようにみており、関連する書籍も何冊か読んだことがあるのだけど、何度見ても新たに衝撃を受け、機長をはじめ乗組員の方が最期まで責務を果たそうとされたことに敬服する。あらためて、合掌。