育児と仕事と

ちなみに育児休暇を取得しないのは、全く私の意志であり、勤務先法人でも最近は全員が育児休暇を取得している。産後休暇明け復帰のことを話すと、時折"赤ちゃんが可哀想だ"と言われるのだけど、逆に"何故?"と思ってしまう。

別に終日預けっぱなしにするわけではないし、限られた時間だからこそ密度の濃い愛情を注いで接する自信はある。要は子どもがちゃんと両親から愛されていること、大切にされていることを実感していることが肝要なわけで、それは時間の多さではないはずだ。母が私を産んだ時代には育児休暇なんていう制度はなく、当然産後休暇明けから復帰したけれど、でも私は十二分に両親から大切にされてきた実感をもって育ってきた。そして私は、そういう風に育てられ、育ってきた自分が好きだ。だから自信をもって、"何故可哀想なの?"と聞き返すことができるのだ。

他には、"生後2ヶ月なんて一番可愛い時期だよ、離れがたいよ"と言われることもあるけれど、でもむしろ1年間べったりと一緒に過ごした後の方が離れがたくなるのではないだろうか?あと"お母さんと一緒に過ごすのが当然"となっている1歳で保育園に行くことになるより、外世界に対する認識があるのだかないのだかわからない生後2ヶ月で保育園に通いはじめ、気がついたらそれが当然になっている方が、本人も楽なような気がする。勝手な想像だけど。

また"よくご主人が許したねー"と言われることもあり、これについては私の仕事を根底から理解してくれ応援してくれる相方氏で本当に助かったと思う。ただ、私自身も物心ついたときから大勢のヒトのかかわりのなかで育ってきたし、相方氏自身も文字通り地域社会の関係性のなかで育ってきた経験を持つので、"子どもはできるだけ大勢のヒトと関係しつつ育った方が良い"という点で意見は一致しているのだ。

とか何とか思いつつも、実際に自分のコドモを目の前にして職場復帰目前になったら、"もっと一緒にいたいなぁ"と思うだろうことも分かっている。それでもコレが自分が選んだ道だし、こういう親のコに生まれるのだから彼/彼女にも覚悟を決めていただき、とにかくたくましく育って欲しいと願っている。