ポコンたんと完治

今日はポコンたんと終日都内の病院にて過ごす。午前中は自分の定期検査のため、午後はポコンたんの定期検査のため。何回も書いていることだけど、ポコンたんは産休2日目に早産で緊急帝王切開で低出生体重児として生まれてきたので、最初の数週間は保育器で生活していた。そのときに心電図モニターもつけていたために、通常であれば絶対に発見されなかったであろう小さな小さな心房中隔欠損があることがわかり、様子観察のために1〜2年に1度ずつ定期検査を受けている。

心房中隔欠損は、穴が大きい場合などは運動制限や水分摂取量の制限があると聞くけれど、ポコンたんの場合は制限は一切なく、本当に幸運だった。各種健診等でも毎回既往歴には記載するものの、そのたびに"心雑音なし"といわれるくらいなので、本当に小さい穴なのだ。それでも心エコーで検査すると、確かに穴があってそこから血流が漏れているのが見えていた、一昨年までは。

今日の検査で、心エコーのモニタを横から眺めているとき"あれ?漏れていない、のかな??"と内心思ったハハの見方は正しくて、診察室に戻ったとき小児循環器が専門の主治医の先生から"お母さん、閉鎖しましたね。一昨年の写真では漏れているけど、今年は漏れていません。もう自分の診察は卒業です。もし今後心配なことがあったらいらしてください"と言われて、私の頭のなかでは鐘が聞こえた。ばんざーい、ばんざーい、完治した!!

これまでだって何も制限なく過ごしてきたのだから、特に何かが変わるわけではない。それでも、何かの問診票に書くたびに思い出していたし、成長に応じて穴が大きくなる可能性だってなきにしもあらずなので、内心ではとても気にしていたのだ。自分自身は完治はしない慢性疾患持ちで、それでもコントロールが効く難病ということがとても幸運で、ウィルソン病のおかげで得たものも多いし、別にウィルソン病がイヤだとは全く思っていないのだけど、だけど、そう思っていることと、"自分の子ども"の病気が完治宣言を受けたということの間には絶対的な違いがある。それが親の気持ちというものだ。

ところで、今日完治宣言してくれたポコンたんの主治医は、実は私がウィルソン病の診断を受けて入院治療を受けていたときにはどちらかというと新人に近い?若手の医師だった。なので、私のなかでは当時のイメージなのだけど、実際には超ベテランの先生。当時19歳だった私がいまやアラフォーなのだから、当然だけど。先方も覚えていてくださっているので、最後は"お母さんも元気そうだね。ちゃんと服薬してコントロールできている様子だよね"などと私を気遣ってくださった。有り難いことだと重ねて感謝して診察室を後にした。

一日病院でうろうろしていて正直疲れたけれど、とてもよいニュースをもらえたので、疲れも吹き飛んだ。本当によかった♪