最後の通院

今日の午前中はお世話になっている医局の若い医師が行なっているわたしの疾患に関係するある研究に検体を協力するための検査。昨夜21時から絶飲食で、久しぶりに点滴用のラインを確保され、断続的に大量の採血をされたので、終わったときにはフラフラだった。

病院は、今月の下旬に移転するため、わたしがその建物に通院するのはおそらく今日が最後。今でも覚えている19歳の秋に最初に受診したときのこと(当時は診療科の場所は別のフロアだった)、診断を受けて即日入院になったこと、その後に過ごした100日間の入院生活、そして退院以来1〜2ヶ月ごとにず〜っと通院を続けてきた。途中で、結婚してポコンたんを授かり、切迫流産になりベッド上絶対安静だったことや産前休暇2日後に緊急帝王切開で出産したこと等、病院のあの建物のあちこちに20数年間の記憶が残っている。今日は、心の中で感謝の言葉を告げて、病院を後にした。

ところで職業上の興味関心からは、道を挟んで反対側などという絶好の立地にどのようにして移転先用地を確保したのか、また建築資金の補助金・借入金・自己資金の比率はどのくらいだろう、などが非常に興味深くて、担当のひとがいたらぜひお話を伺いたいくらい。今日検査を受けながら、”よく向かい側なんていうよい立地に移転できましたよね〜”と話したら、その若い先生は”ああ、言われてみればそうですねぇ”と全く意に介されていなかったので、どこも現場のひとたちは同じだな〜と思ったのだった(直接部門の現場のひとたちと、間接部門を担うひとたちの両方がいないと組織は機能しないので善し悪しの問題ではない)。