6月の始まり

6月になり、一時停止していた社会が再始動を始めた。

わたしの生活は変わらず。朝の起床から夜の就寝まで、ほぼ決まりきっているルーチン。

サニスケは5月29日から分散登校が開始し、午前/午後が毎日入れ替わる。今日は午後チームだったので、午前中は在宅で勉強。ムスメは学校のオンライン授業。オット氏は今日から通常出勤。

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この数ヶ月悩み続けていたのだけれど、サニスケの塾を変更することにした。

理由は大きくはみっつある。

ひとつは”高偏差値ほどよい”という価値観にどうしても馴染めないこと。馴染めないのにそこにいると振り回される。自分がおかしくなっていく。薄々感じていたけれど、コロナ禍でこの価値観の不一致が一層明確になった。

ふたつめは、わたしの時間的なキャパシティの問題。一日24時間、そのなかを家庭と仕事と個人の3つの領域にわけて日々を綱渡りしているけど、家庭に投下できる時間の大半を塾の関係のことに費やさなくてはならず、あまりにバランスが悪すぎる。

特に休講期間中は塾が自らの機能を放棄して、家庭に全振りしてきたので、負担が半端なかった。日中結構ハードな仕事をして、夕食後に、中学受験算数の新規単元を教えなくてはならないのは、めちゃくちゃしんどかった。

みっつめは、対面授業が半分の時間で再開した途端に、不十分ではあったけれど行われていたオンライン授業が終了したこと。ここでオンライン授業を強化する方向を示されるのなら継続しようと思っていたのだけれど、そうはならなかったということは、次のコロナ休校のときも家庭に全振りされるということになる。それはわたしには無理だ。

中学受験は親子の受験だから、サポートをするのは全く構わない。だけどわたしはわたしにしかできないサポートに時間を投下したい。塾には塾の役割を果たしてほしい、そのために外注しているのだから。

ただ、自分自身のことでなく、子どものこと。そもそもいまの塾を勧めたのもわたしで、そこに理由もあった。サニスケ自身は、”授業が楽しい”と言っていたので、なおさら悩んで悩んで悩みまくった。

サニスケ本人は、もしかすると勉強してクラスアップしていくことがゲームみたいで楽しくなったかもしれない。でもその競争にサニスケを染めることにも抵抗があった。

最終的には、休講期間中の様子で、サニスケはどこの塾でも大丈夫と確信を持てたことにより、そうであるならわたしが疲れすぎないこと、余裕をもって子どもたちに接することが一番重要になる。

そのようなわけで最終的には仕事の業者選定と同様に、比較表を作成して、客観的事実に基づき検討した。イチオシの塾は交通の便の理由で却下となり、次善の選択だけど、通塾時間を考慮するとベストの選択。