眼精疲労と偏頭痛と首肩背中凝りがあまりにひどいので、自宅であいほんをみる時間を減らそうと、久しぶりに紙の軽い小説を購入するために書店に寄った。ムスメの学校の朝読書用に渡せるように中学生でも読めるような小説を選んでみた。
優衣羽”さよならノーチラス:最後の恋と、巡る夏”*1(ポプラ文庫,2020)は、おそらくムスメには漫画のように読めて、一番読みやすいと思うけど、わたし自身は文章のテンポが合わず1頁目で脱落。こういう文体がイマドキの女子中学生や高校生に人気だとすると、それは思考の中身が全く違って当然と世代格差を痛感した。とはいえ、私たちの時代にもきっとコバルト文庫などは、当時の大人からそういう受け止められ方をしていたのだろうなと思ったりする。おそらく新井素子の登場は当時衝撃であったはず。
住野よる”青くて痛くて脆い”(角川文庫,2018)は映画化されていることと著者名とタイトルは以前から知っていた作品。こちらは一気読み。タイトルが秀逸。大学が舞台なのと内容から、いまのムスメにはイマイチ読みにくいだろうな。しかし主人公はシンジくんか、というくらいグダグダしていた。
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今回店頭で何冊が手にとって思ったのは、イマドキの中高生はものすごい生きづらさ、息苦しさ、閉塞感のなかで過ごしているのではないかということ。自分自身も中高時代はあまり楽しかった記憶がないので、そのしんどさが思春期という成長過程に特有なものだろうと思いながらも、でも時代的な背景もあるのかなどと考えたりする。
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ところでやはりあいほんの画面から離れて、紙の読書をしたところ眼精疲労と偏頭痛の感じは少し和らいだので、しばらく紙の読書に戻るつもり。
*1:”さよならノーチラス号”ってキャラメルボックスの作品名にあったはずと思い出したので手に取ったのだった。