"巨人たちの星"

先日来移動の友として大切に読んでいたJames P. Hogan"巨人たちの星"(創元SF文庫,1983初版)をついに読了する。三部作の第三巻であるこの巻は、少し政治色が強くなるのと、かなり現実の科学から離れていわば空想科学の空想の部分が強くなるので、実は前半はイマイチな感じだった。ところが後半から一気にのめりこんでしまい、今朝の通勤時はあやうく降りる駅を乗り越しそうになってしまった。結局最後の100頁は、帰宅後に持ち帰った仕事を放置して読了。訳者あとがきで、第四部が発売されていることを知ったので、早速購入を決意。

ハードSFとして一番面白かったのは第一巻の"星を継ぐもの"だったけれど、第三巻でここまでに表出されていた全ての謎にケリをつけたことは本当にすごいな〜と思う。きっと書き始めたときから、最終巻までの筋が決まっていたのだろうな。

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))