ポリオ不活化ワクチンの補償について(補足)

昨日のエントリにてポリオ不活化ワクチンのデメリットとしてあげた"万が一のときに予防接種健康被害救済制度の対象外"について、某所にて複数の方から情報をいただいた。

まず実際にお子さんに不活化ワクチンを接種されている方からは、"病院によっては輸入している業者の補償があります"との情報をいただいた。

また"世田谷区で開業するかもしれない小児科医のブログ"の宮原篤先生からは、"あまり知られていませんが、定期や行政処置の予防接種と同時接種すれば、補償の厚いほうの救済が利用できます"と教えていただいた。宮原先生のブログにはワクチン情報が多くとりあげられていて、お時間があればこの件についての詳細もご説明いただけるとのことなので、関心のある方は是非!!

追記@20100115
宮原先生が上記の件について、ブログで詳細な説明を掲載されました。一般的な任意予防接種と定期予防接種を同時接種した場合には、より補償の厚い定期予防接種に対する補償が適用される可能性が高いようですが、各病院が個人輸入して接種しているポリオ不活化ワクチンについては、任意予防接種として認められるかどうかは不明とのことです。また別の医師の方からは、同時接種した場合には輸入会社の補償も適用外になるのでは?とのコメントもいただきました。まだまだポリオ不活化ワクチンの接種件数も少ないので、補償についても不明確な点が多いようです。

ただ昨今の新聞やテレビでの報道からポリオ不活化ワクチンの接種の希望者は急増すると推測します。先日ポリオの会が厚生労働省に申し入れた不活化ワクチンの緊急輸入は受け入れられなかった(読売新聞2011年1月14日付朝刊"医療ルネッサンス"ポリオワクチン(下)「不活化」 緊急輸入 願い切実")ということが残念でありません。定期接種として不活化ワクチンか生ワクチンかの選択を可能にして、同時接種であろうと、単独接種であろうと、安心して接種できるようになってくれることを願うばかりです。