子どもたちと音楽会

子どもたちの通う学校では、展覧会と音楽会が隔年開催されており、今年は音楽会の年次。本降りの秋雨のなか、夫と小学校へ。開演前に実家の母も合流してくれた。

サニスケの同級生たちの可愛らしい”はじめのことば”で開会し、校長先生の短い挨拶のあと、1年生の発表。合唱は”はらぺこあおむし”と”青い空に絵をかこう”、合奏が”きらきら星”。”はらぺこあおむし”の歌詞も一生懸命な歌い方もとても可愛らしかった。ちなみに数日前のリハーサルにてグラグラだった前歯が抜けてしまったため、上の前歯が二本ともないサニスケは、合奏のピアニカを吹くのに苦労していた。

次の演奏は3年生で一気にまとまりのあるお兄さんお姉さんな歌声と演奏に、子どもの成長はすごいな〜とあらためて感心した。保育園の発表会で顕著だったけれど、異年齢の子どもたちの発表をこうやって鑑賞する機会にはいつも思うこと。

3年生の次は5年生で、そうかサニスケたちもあと2回しか音楽会は出演しないのだなと思ったり。ムスメが入学したときには果てなく続くように感じていた小学校6年間、振り返るとあっと言う間。最近毎朝ムスメの登校を見送る際に、彼女が1年生だったときのことを思い起こして、いつもそう思う。

休憩を挟んで、地域で定評のある小学校合唱団のさすがに揃っているハーモニーのあと、2年生。2年生にはムスメの保育園時代からの友だちの弟妹が複数在籍しているので、久しぶりに見る姿にそれぞれの成長を感じてしまう。しかし美少女とはどんなに小さくても自分が美少女であることを自覚した振る舞いをするものなのだなぁと心底感心。

そして4年生のあと、最上級生である6年生がついに登場。音楽会の裏方は例年6年生が務めることになっており、司会も照明も音響も題目も会場設営もすべて6年生たちが作り上げた。ムスメは装飾担当だったとのことで、ムスメの好きそうなカラフルな音符のモビールが舞台のうえで揺れていた(そしてこれが非常に写真映えする効果があり、どこまで狙ってつくったのかなムスメたち、と内心で思ってしまった)。

6年生たちの発表は合唱が”永遠のキャンバス”、合奏が”シング・シング・シング”。今年の裏テーマはジャズなのか?と思うほどにジャズアレンジが多かったのだけど、6年生たちの”シング・シング・シング”はさすがに上手で聴きごたえがあった。ピアニカソロパートや演奏中の振りなども含めて、よくもリコーダーとピアニカの合奏であそこまでできるものだと、先生方のご指導に心から感謝したい。アンコールに惜しみない拍手が送られ、サニスケにとっては初めての、ムスメにとっては小学校最後の音楽会は無事に幕を閉じたのだった。

終了後は夫婦で片付けの手伝い。PTAの執行部だから手伝っているわけではないつもりだけど、PTAとしての実務においては行事の撤収作業が一番大きな役割のような気がするくらい、今年度は行事各種に残って片付けを最後まで手伝っている(今気がついたけど、残れるようになったのはサニスケが小学生になったことが大きい)。毎回少しずつ手伝いに残ってくださる保護者、特に父親の姿が増えているのが、なんとも心強い。

片付け終了後、帰宅して子どもたちの帰宅を迎えて、音楽会の話を少ししてから、単身とある学校の入試説明会へ。説明会のテーマも移りつつあり、着々と季節が過ぎていくことを肌で感じる。