なんとかなるさ

業務を進めるとき、"いまボールがどこにあるか?”を常に意識している。なるべく自分が抱えているボールは少なく、素早くかつ適切なタイミングで相手が受け取りやすいようなコースで打ち返し、相手に渡すことが、多岐多様な業務を同時進行で対応するコツだと思っている。

この数週間兆しはあったのを必死に打ち返し続けてきたのだけど、業務が爆発的に増加してしまい、打ち返すスピード(自分の処理速度)を超えるボール(タスク)が降ってきたため、手から溢れそうになるのをかろうじて打ち返しているような状態になってしまった。

仕事がこうなるとしわ寄せを受けるのが家庭で、今週は月曜日から水曜日まで夕食を作れていない。配偶者氏が冷蔵庫の作り置き等でしのいでくれており、心から感謝しているけれど、子どもたちの好みや栄養バランスはあまり重視されない食卓となってしまい、子どもたちに申し訳ない。今夜は配偶者氏は地域の集まりに参加しており、実家から救いの手が差し伸べられたため感謝。

正直に言って、もはや限界なのでは…と脳裏を過る瞬間がないこともないのだけど、でも泣き言言っていても誰かが助けてくれるわけではない。業務裁量権は自身にあり、業務過剰なら自分で調整すべきなので、山積みのボールのなから他のひとでも打ち返せるボールはどんどん受け渡している。タイトなときほどシビアな優先順位づけが必要なので、家庭も最小限のタスクにレベルダウンしている。とはいえ。

働く母親も13年。こういう局面も決して初めてではなく、対処方法もわかっているので、なんとかなるだろうと思っている。実際なんとかなる。どこかで読んだ"カミサマは持ちきれる荷物しか与えない"という台詞を思い出しては、"それほんとう?"と内心でツッコミをいれながら、今日も明日も明後日もボールを打ち返すのだ。

子どもたちへ。いつも協力ありがとう。もしこれを読んで、”ああ、お母さんはいま普段より大変なのだなぁ"と思ってくれたなら、洗濯物の脱皮はやめて、脱いだ靴下は履ける状態にしてから洗濯カゴにいれてください。保育園での教えを思い出そう。ままぃはそれだけでほんの少し楽になります。