学校説明会の記録(その17)

2022年8月21日(日)

■12校目

共学校・非宗教校・大学附属校

初訪問。以前から気になっており、ようやく見学の機会となった。サニスケに見せたかった学校だけど、本人から「宿題もあるし、夏期講習の体力がなくなるから行かない」と言われてしまい、単身参加。学校に一歩入った時点で、やはり連れてくればよかった、と後悔。

まだ新しい校舎の正面玄関を入ると、目に入るのが広々したPCルーム。かなり性能の良さそうな機種がずらーと並んでいる。横を向くと、Nゲージとジオラマ、ホンモノの列車の座席などあるミニ鉄道博物館のような鉄道資料コーナー。これは好きな子どもにはハマる。

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生徒による見学会と名を打っていても、主体は先生で案内役を生徒が務めるだけの学校が多いなか、受付から司会からもちろん案内も全て生徒が行っていた。多分企画自体も生徒が行っている。高校2〜3年生中心で、最初は生徒とは気づかなかったほどしっかりと運営、応対されていた。先生方はごく控えめに端に立っており、何も口出ししない。

簡単な学校説明と高校生による中学1年生インタビューのあと、少人数にわかれて学校見学。ひとめ見ただけで非常に練られて設計されたことがわかる校舎は、とても機能的かつデザイン性も高く、生徒が過ごしやすく使いやすい空間になっている。理科教室が複数ある学校は多いけど、技術工作系(モノづくり系)の教室が複数ある学校は珍しい。それらの専用教室は部活動に割り振られて、ソーラーカーとエコランカーの置いてあるガレージなどもあり、サニスケが見たら絶対喜んだだろうなと思った。

図書室はさほど広くないけど、おススメ図書コーナーに模型関係の書籍が面出ししておいてあり、さらになんと雑誌コーナーに"Model Art"がっ!

案内役の高校3年のお兄さん(エコランカーの研究をしてる)に、「図書室にModel Art置いている学校は初めてみました」と話しかけたところ、ピクっと頬が反応したので、ビンゴ。「今日は来られなかったのですが、小6の長男が模型好きで毎号買ってます。模型好きな生徒さんが多いのですか?」と続けたところ、「たくさんいます。(エコランカーを作ってる)◯◯部はもともと模型作る部活だったのです」とのこと。「長男はスケールモデル好きで、飛行機をよく作ってますが、みなさんはどのような模型を作られてるのですか?」と訊ねると、「色々ですね。ガンプラ、フィギュア、戦艦など。僕も飛行機作るのが好きです」とのこと。彼はサニスケの将来の姿かな?

「実は長男は模型や趣味の話をできるお友だちがいなくて、そういう話を思う存分したくて中学受験するのです」「え、それ僕が受験した理由と同じ…」「そうなのですね!その目的は果たせましたか?」「それはもう、充分に果たせました。できることならあと3年間この学校にいたいです。ぜひ文化祭にいらしてください」とのことで、ここにサニスケがいたらそのお兄さんと話が盛り上がったのでは…。返す返すも残念。サニスケに写真を送ったところ、「次は行く」との返信が届いた。

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学業は小テストなども含めてしっかりと、部活動などの課外活動は先生はほとんど口を出さず完全生徒主体のバランスのある学校の様子。附属大学への進学率は約半数。思わぬところで良い併願校が見つかった。ネックは志望校群のなかでは最も通学時間が長いことだけど、乗換が意外に簡単だったので、なんとかなる範囲かな(オット氏はまた引越しを口に出していたけど、現実的ではないよ)。通学時間は工夫次第で、読書にも勉強にも充てられる、はず。うーん。