サニスケと卒業

2023年3月24日(金)

ついにサニスケが小学校を卒業した。半べそで入学した小さかったあの少年は、6年間を経てスーツを着た立派な青年に成長した。おめでとう、サニスケ。

*

小学校の卒業式の参列は未就学児除き各家庭二人までの制限があり、長女が希望したため長女と参列した。朝はサニスケのヘアスタイリングも担当してくれて、その光景を見ているだけで幸せな気持ちに満たされた。

文部科学省から4月からはマスクと黙食不要の通知が出されてついに(社会的な)パンデミックも終了かと感無量な気持ちでいたら、卒業式は前倒しでマスク不要となり、久しぶりに素顔の子どもたちを見た。式は虚礼廃止というか、形式的な内容ではなく子どもたちを主体にした進行で、非常によかった。

ひとりひとりに卒業証書が授与される際に、全員が中学や将来に向けての抱負や両親への感謝をひと言ずつ大きな声で発表したのが一番のメインで、それぞれの個性豊かな内容に心から拍手を送った。サニスケは「中学では美術部に入りイラストをもっと上手になります!」と発表し、なるほど、いいね、素敵な中学生活になりそうだと内心エールを送った。

名前を呼ばれるなかで欠席のお子さんがふたりいて、直接は知らないお子さんだけど、全員に幸多かれと祈る。

校長先生の式辞のあとは、子どもたちによる合唱でここはマスクあり。「絆」と「旅立ちのとき」の2曲を披露してくれた。このメンバーで合唱することも、わたしが自分も卒業したこの学校で我が子の発表を見ることもこれが最後だと思ったら、さすがに胸にきた。ただ残念ながらコロナ禍で学校にくる機会は激減していたので、長女のときほど仲良しの保護者もできず、わたし自身の小学校に対する想いも薄い。そのことがサニスケの小学校に対する気持ちに影響してるのかなと思うこともあり、コロナ禍の罪深さを感じる。

終了後、子どもたちの写真撮影を経て、親子で手を繋いで他の保護者の作る花道を通る。もはや身長が並ぶサニスケと手を繋ぐ機会もこれが最後になる可能性が高い。何百回と繋いだ小さな手、こんなに大きくしっかりとした手のひらになった。キミの未来は明るい。卒業、おめでとう!