長男と入院

2023年11月5日(日)

今日は長男が入院する日。当初は9月24日から入院の予定がインフルエンザ罹患のために延期になったのだけど、10月は学校の行事が多かったので、むしろこの時期になり結果的にはよかった。

昨夜本人が「入院したくない。このまま何もなく過ごしたい」と率直にいうので、本当にその通りだと心から思い、できることなら代わってあげたいと診断を受けたあの夏の日からずーっと思っている。ただ現実はどうにもならなくて本当に本当に本当に悔しい。せめてこうやって本音を話してくれる関係でいられることに感謝する。

*

日曜日なので受付のスタッフ数が少なくて、入院手続きをして病棟に上がるまでにだいぶ時間がかかり、病室に入った途端に「点滴のルートを確保するので、先にお風呂を済ませてください。次のお子さんが○時から入浴なので、その前に」と言われて時計を見ると、○時までには15分しかなかった。これが女の子だったら大騒ぎになるところだなあと思いつつ待っていると10分足らずで戻ってきたので、思わず笑った。

入浴、問診と点滴のルート確保以外は検査等もなかったので、佐藤究“幽玄F“を読んだり(結局この日一日で読了してしまった模様)、動画を見たり、わたしの端末でゲームをしたり、一緒に映画を少し見たりして過ごした。

*

昼食の量が少なくて足りない足りないという(見るからに足りないボリューム)ので、「ダメ元で食札(食事を間違えないように氏名等が記載してあるカード。職場でお馴染みのアイテム)の裏にお手紙を書いてみたら?」と伝えると、「美味しかったですが、量を増やしてもらえると幸いです」と書いていた。そのメモを見えるようにトレイに置いて、食器を返却したところ、しばらくして看護師さんがニコニコしながら「夕食からは大盛りになります」と教えてくれて、やはり書いて正解。そして届いた夕食は大盛り炒飯に、副菜の餃子も倍量で、本人もニコニコと満足そうだった。そして食札の裏にきちんとお礼を書いていたので、栄養士さんも喜んでくれるだろう。

*

夜にわたしの迎えも兼ねて、オット氏が見舞いにくる。長男本人と二言三言言葉を交わしたあとは病室の椅子に座り、ずーっとスマホを見ていた。あのー、一体何をしにきたの?