哀しすぎる訃報

先日、親戚が亡くなったので、午後からは両親とそのおうちに伺う。私の唯一の同じ年の血縁で、親戚でもあったけれど、友人でもあった。一報を聞いたときにはあまり動じなかったのだけど、自宅にお邪魔して額に入った写真を目にしたら、何ともいえない喪失感と無念さと哀しさとせつなさで一杯になってしまった。

10代の終わりのWilson病の症状が次々出てきて、自分が何が何だか良く分からない状態になって、でも原因が病気にあるなんて思いもしていなかった私の人生の最悪の時期に、支えてくれた存在のひとりだった。私に音楽を聴くことの楽しさを最初に教えてくれた存在でもあった。

別にずっと親しくしていたわけではないけれど、親戚の気安さで、機会があれば気軽に何でもおしゃべりをすることができる貴重な友人だった。なのに私の結婚式で会ったのが最後になってしまった。彼の結婚もそろそろかな、と思っていたのに。

同じ年齢のあまりにも早すぎる訃報。せめて、どうか安らかに。