自分のキャリアを考える

2023年5月2日(火)

あと数年で自分の核をもっと堅固にしなくてはいけない、というのが目下の命題。2月以降は以前より気持ちのゆとりができたので読書をゆるゆると再開しており、そのなかで自分が追求したい領域が少しずつ明確に絞られてきた。

読書は余裕がないとできない。この数年間読書ができなくなり、内心不安だったけど、長男の受験が終わったら再開できたので、余裕がない証だったのだと思い知った。読書も片付けも何もかも心身のゆとりが必要。

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ダン・レメニイ“社会科学系大学院生のための研究の進め方: 修士・博士論文を書くまえに“を再読して、次に自分がすべきはリサーチ・クエッションを明確にすることと自覚した。やってみたいことはいくつかあれども、それが何を明らかにして、何の課題解決につながるのか、となると焦点がぼやける。課題の粒が大きすぎるので、あと5段階くらい粒度を細かくして具体化する必要がある。

リサーチ・クエッションを固めるために論文を読むのが最適とあったので、(延滞していた学会費を支払ったために)どかっと届いた学会誌をちまちまと読んでいる。中には、自分の周辺からは実情とは異なるのでは?と思いたくなるような内容もあるけれど、でも自分の知っている“実情“が狭くて、一般的にはそうなのかもしれないなぁなどと考えたりする。ほんの少し読書や勉強を進めただけで、異なる視点を得られて、視野が拡がる。

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大抵の大学の先生は書籍を書いているので、このまま読書を通じて知識と思考を深め、自分なりにアウトプットしていくことも可能だ。いずれにせよもうしばらくはその方向になる。ただそのまま続けるには道が遠く、また外部のひととのつながりを得たいと思うと、やはりどこかに属する方が手っ取り早い。

どのように自分の基盤を固めるのか。回り道をしている時間はもうないけれど、それでも自分の未来を考えるのは幸せなことだと思う。人生は旅のようなものだから、目的地に向かうことだけでなく、途中の景色も道に迷うことも苦労も全て自分の糧として楽しみながら進みたい。