保育園見学:その1

今日の午後は、公立のA保育園の見学に行く。良い点は、自宅から近く、周囲の環境も悪くなく、建物が古いのは仕方ないこととして、園庭も広いこと。ベテランの保育士さんが多いのは、良い点でもあり、保守的になりがちという欠点にもなる。残念だったのは、冷凍搾乳をあげてもらえるかと質問したときの回答で、最初看護師さんは"大丈夫、6ヶ月まではあげられますよ"と言ってくれたのだけど、栄養士さんから"あげられますが、できれば母乳は自宅でゆっくりあげてもらって、保育園ではミルクにしてもらった方が、保育園としては有難い"と言われてしまったこと。確かに保育園としてはその通りなのだろうけど、見学に来た母親にそれを言うかなーと思ってしまった。保育園の都合を親に言う分には良いけれど、それが子どもに影響するのは避けたい。

他に欠点なのは、市内の保育園で唯一この園だけが布オムツ原則であること。率直なところ、仕事と家事と育児の合間をぬって、ただでさえポコンたんの存在により増えている洗濯物に加えて布オムツの処理まで行う自信はない。もちろん布オムツの利点は承知しているけれど、復職後にそんな時間があるならばポコンたんと一緒に過ごす時間に回したい。保育士さんは、"他のヒトと共有になることがイヤでなければ、有料で業者がクリーニングしてくれるサービスもありますよ"と言う。"どうして布おむつ限定にされているのですか?"と尋ねると、保育士さんはちょっと口ごもった後で"それは、布だと感覚が鋭敏になるとかそういうことだと思います"とのこと。それは分かるけど、何故"選択"できず、"強制"されなくてはならないのかな。

今日見学したA保育園の印象は、"良くも悪しくも公立的だなあ"ということにつきる。同じ福祉施設に勤務する身としては、もしかして保育園って遅れているのかなと感じている。第一に、昨日の電話対応にしても、園の名前を名乗って出てくれれば良い対応で、園の名前すら名乗らずに電話を受けた園もあった。ちなみに勤務先法人では、施設名+個人名で電話に出るのが原則。第二に、搾乳の件。個別援助の精神はどこへ?第三に、布おむつの件。高齢者福祉施設で同じことを行ったら、利用者または家族から"おむつの共有なんて"という意見が出るのは目に見えている。実際、勤務先法人では、20年前に結論が出ている問題だ。

実は今日見学した園が第1希望候補だったのだけど、他の園も見て、長所短所をよく考えた上で決めなくてはと思った。と同時に、職業的好奇心も沸いてきてしまったので、今回の保育園見学が楽しくなってきてしまった。わはは、やっぱり自分は仕事から離れられないらしい。