妊婦の受難

そんなわけでポコンたんのトビヒ騒動は大したことなく治癒に向かっているのだけど、問題は自分の方だった。私の通っている産婦人科は最近流行りの同じビル内に複数の診療科の医院が同居しているセンタータイプ(というのかな?)で、私の主治医でもある産婦人科の院長先生がビルのオーナー。先生からは"かかりつけ医でいいから内科を受診するように"と言われていたけど、そもそもお正月の咳の時点でかかりつけの内科から産婦人科に行くようにと言われたので、かかりつけ医に行く気はない。なので、同じビル内の内科を受診しようと思ったら、2つある内科の両方が妊婦対応不可とのことで受け付けてもらえなかった。その時点で総合受付で30分弱は待たされており、結局もう嫌になってきて"他の病院に行きますっ"と言ったところで、産婦人科から連絡が入る。

"あなたの咳は気になっていたのですよー"という顔なじみの看護師さんと話をして、結局近くの総合病院の呼吸器内科への受診を勧められる。ところがその病院の受診には紹介状が必要になるので、産婦人科を受診しなくてはならなくなり、ポコンたんを連れたまま約1時間の待機。隣の小児科が空いていてアンパンマンのVTRなど見ながら何とか時間をつぶす。

ようやく診察の順番が来て、偶然診察日だった主治医に経緯を話すと、"まったくボンクラぞろいだな。最近の医療は責任回避ばかりだから、らしいといえばらしいが。それは大変申し訳ないことをしましたね"といたくご立腹の後、丁寧に謝って下さった。内心の溜飲が下がるとともに、このベテランの先生に対する信頼が深まった瞬間だった。

この時点で自分もよれよれ、ポコンたんもくたびれ果てており、総合病院の初診受付の時間もとっくに終了しているので、今日の自分の通院は断念。帰宅後にさらに風邪?は悪化したらしく、家族もびっくりの超ハスキー声になってしまった。

なおその後で件の総合病院に呼吸器内科の診療日等を確認しようと電話したら、勘違いされて救急外来に電話をまわされて不機嫌そうに"外来は終了しました"と言われてしまうおまけつきのオチが…。ポコンたんの件は順調だったけど、そもそも有給休暇をわざわざ確保した自分の体調についてはひたすらにたらいまわしの受難の一日だったのだ(苦笑)