【2020−1】"超速読力"

読書の情報処理能力をあげたいと思っていたところ、書店にて目に飛び込んできたのが齋藤孝"超速読力"(ちくま新書,2019)。最近は書籍の購入を自粛してるので大半を立ち読みして、迷いに迷った挙句に購入。

「超速読力」とは、本や書類を見た瞬間に内容を理解し、コメントを言えるという新しい力。現代が、スピードが求められる時代ということもあるが、実は本や文章の本質をつかむには一番求められる力なのだ。

わたしたちは書籍は冒頭から読んでいかなくてはならないという固定観念に囚われてるけど、超速読力はその呪縛を捨てるところから始まる。わたしはまさしくその呪縛の奴隷だったので、本書は有益であった。以前に著者の別の著書でそれが呪縛であることは承知していたけど、本書はその捨て方まで書いてあるのが有難い。

小説読みは娯楽として楽しみたいし、専門書の精読は精読で必要だけど、仕事や勉強の場面でこの力は基礎能力として相当な武器になることは想像に難くない。

ポイントは"コメントを言える"の部分で、アウトプットすることで自分の血肉にするということだろう。気の利いたことを書こうと思うとハードルが高くなるので、等身大の自分を受け入れて実践していきたい。 

超速読力 (ちくま新書)

超速読力 (ちくま新書)

  • 作者:齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2019/07/05
  • メディア: 新書