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"ルポ貧困大国アメリカ":その弐

昨日の続きで、堤未果"ルポ貧困大国アメリカ"(岩波新書,2008)の後半について。第3章までも十分に読んでいてうなってしまう内容だったのだけど、第4章と第5章は、寡聞にして私が全く知らなかった驚愕の現実。いかにしてアメリカ国家や大企業が"戦争"を"貧困…

"ルポ貧困大国アメリカ"

数日前に、堤未果"ルポ貧困大国アメリカ"(岩波新書,2008)を読了。207頁,難易度:中。読みながら、背筋が凍るようだった。本書に書いてあることが、たとえ一部分でも事実であれば(そしてきっと大半が事実なのだろうけれど)、本当に本当に恐ろしい話。本書…

"再発"

先週の出張の移動中に、仙川環"再発"(小学館文庫,2009)を読了。著者の作品を読むのは、3作目くらいなのだけど、いつも最後の方で肩透かしというか、ご都合主義的な展開になるのがイマイチ。再発 (小学館文庫)作者: 仙川環出版社/メーカー: 小学館発売日: 20…

"現代の貧困−ワーキングプア/ホームレス/生活保護"

病院の待合室にて、岩田正美"現代の貧困−ワーキングプア/ホームレス/生活保護"(ちくま新書,2007)を読了。221頁、難易度:中。岩田先生は直接お会いしたことはないけれど、かつてちょっとしたかかわりがあったことと、日本で長らく貧困研究をされているので尊…

"無痛"

数日前の出張の移動中に大半を読んだ久坂部羊"無痛"(幻冬舎文庫,2008)を読了。634頁。難易度:軽。デビュー作の"廃用身"もそうだけど、社会的なテーマを医学の専門知識に混ぜてエンタテイメントに仕上げているで、なかなか読み応えがある。現役の医師との…

"ストレスフリーの整理術"

David Allen"はじめてのGTD ストレスフリーの整理術"(2009,二見書房)を昨日購入し、一気に読了。他に途中の書籍もまだあるのだけど、つい読みやすい本が先行してしまう。GTDというのは、著者が推奨している"Getting Things Done"の略で、整理術というか、…

"すべての情報は1冊の手帳にまとめなさい"

年末年始の連休で読んでいた蟹瀬誠一&「知的生産」向上委員会"すべての情報は1冊の手帳にまとめなさい"(三笠書房,2008)を読了。正直今年1冊目がこんなビジネス書かぁという気は我ながらするのだけど、働く母親にとって、時間・タスク・情報の管理は命綱な…

"反貧困−「すべり台社会」からの脱出"

数日前から読み始めていた湯浅誠"反貧困−「すべり台社会」からの脱出"(岩波新書,2008)をさきほど読了。筆者の湯浅氏は、反貧困ネットワークの事務局長でNPO法人自立生活サポートセンターもやいの事務局長等を兼任されているフィールドワーカーである。現場…

安田浩一"外国人研修生殺人事件"

数ヶ月前に安田浩一"外国人研修生殺人事件"(七つ森書館,2007)を読了した。この本は二部構成になっていて、前半が2006年に木更津市の養豚場で起こった中国からの外国人研修生が起こした殺人事件の背景について。そして後半が"外国人研修制度の闇"について、そ…

"異邦人"

…といってもカミュでも久保田早紀でもなくて。Patricia Cornwell"異邦人"上下巻(講談社文庫,2007)を読了。検屍官シリーズの最新作。やはり女性が活躍する作品は好きだなぁ(笑)しばらく勉強/仕事関係の書籍を読んでいたのだけど、疲れているときは小説で気分…

"迷走する両立支援"

荻原久美子"迷走する両立支援−いま、子どもを持って働くということ"(太郎次郎社エディタス,2006)を読了。読みながらものすごく色々なことを考えたので、できればまたあらためて書きたい。